1人でも生きていけるように努力し続ける真面目少女とヤンキーの恋、『ひかえめに言っても、これは愛』1巻です。
男性読者としてはリサがどんどん可愛くなってくるのが見どころ。「人生は自力」がモットーで人に頼らない天川理沙が、たまたま助けたヤンキーに懐いていく。リサが犬を拾って懐かれる話だと思ったら、リサが懐くのはちょっと意外でした。
リサが自分の抱える感情や衝動に慣れていなくて、いざというときに大胆な行動をしてしまうは非常に可愛い。念入りに準備した重い荷物を亡くし、禅のバイクで駆け抜けていくシーンは彼女の価値観を大きく変えたのでしょうか。チョロいといえばチョロインですが、彼女がそれだけ感情に敏感な状態にある、と思うとつじつまが合います。彼女の環境や過去が、今後どう描かれるのか非常に楽しみです。