22か月ぶりの新刊発売。No.391「衝突②」からNo.400「秘匿」まで収録。
マフィア抗争を中心に船内のあらゆる動きを描く。登場人物、勢力が多すぎて正確に把握できてる読者はほぼいないだろう。富樫先生も苦心して把握し、構成しているらしいけど、一つの国のすべての人々、市井の人間を含めてすべて描く覚悟のようなものを感じる。
シュウ=ウ一家の若頭ヒンリギ視点が多く描かれており、王位継承戦の中でアフィアや警察、軍の動向が非常に興味深い。王子たちの動きよりこっちのほうが外連味があって、面白いんだよな。
その中でも、38巻で特筆すべきは、旅団の起こりを懸想するシーン。3話にかけてノブナガの回想を描かれる。旅団って劇団みたいなノリで始まってこうなってるんだな。平和に演劇一座として旅をする未来もあったのかもしれないと思うと悲しすぎる。