追放系の皮をかぶった奇作『追放された錬金術師、アダルトグッズで世界を救う ~どんなモンスターでも絶対にイカせる男~』1巻が発売されました。1話から7話まで収録。

開幕から笑わせられる。アダルトグッズばかり作っている錬金術師は確かに追放されてもおかしくないし、キャラとかの固有名詞が下ネタギャグになっててしょうもなさすぎる。ニューリインとかヴァルフェラとかしょうもなくて笑ってしまった。とか思ってたら、フロアとニューの名前にはちゃんと意味があって、二度笑ってしまった。主人公を評する「恐ろしい、それ以上に哀しい人」という変なセリフもわらえてくる。普通の剣と魔法の世界ならアドルグッズ要らないけど、世界の脅威がハウスセックスドラゴンならアダルトグッズ大活躍するじゃねえかよ、世界設定どうなってるんだ。と、一話だけでもツッコミどころが多いが、設定の羅列で終わらずオーククイーン討伐と出会いまで描き切った、ある意味お手本みたいな一話。構成しっかりしてるのが腹立ってくるな。シリアスな笑い。

この人ずっと変なこといってます。
ダッチワイフで身代わりの術できる身体能力凄まじすぎる。「黙れ」でギャグボール生成できるのも普通に強いだろ!無限電動小芥子といいアダルトグッズでも即時生成できるのは絶対強い。
「性欲と制欲」というハンターハンターみたいな理屈も出てきて、真面目なんだかふざけてるんだかわかんない。設定がちょっとちゃんとしてるのがズルい。主人公のアダルトグッズを味方に付与するみたいな展開もあって、主人公の万能感が出てきた。そして禁欲の騎士団長が、シリアナにローターを入れることで力を発揮する。しかも振動の強弱でコントロールできるという界王拳みたいな技まで登場。
ラストには、「人類痴漢計画」という終わってるワードまで登場し今後の展開が楽しみすぎるフィニッシュでした。


