漫画感想/ワンパンマン 15巻(ONE・村田雄介)





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思い悩むサイタマ、勧誘されるソニック、敗走のガロウ、集う怪人たち、これから起こる大きな事件の予感にゾクゾクします

 

ONEと村田雄介の最強コンビがおくるヒーローコメディ『ワンパンマン』15巻 ~暗躍する者たち~ が発売されました。15巻には76撃目「いつも通りの退屈」から80撃目「包囲」と番外編2つが収録されています。

サブタイトル通り15巻は、各キャラクターの暗躍が目立つ展開が多いです。音速のソニックをスカウトする里の出身者、怪人協会にあつまる怪人たち、なぞのゴリラ、そしてヒーロー狩りのガロウ。一つの町を舞台に多くのキャラクターが動き回る本作ですが、その中でもとりわけ群像劇感が強い展開です。ヒーロー協会も一枚岩でなく、実力者であればあるほど協会の指示に従わない。ガロウの師匠バングは、責任を感じており、バング討伐に向かいそう。ふらふらしているサイタマ。多くのヒーローが自らの信念に基づいて行動しており、一貫性を感じます。すべてのヒーローがかっこよく魅力的に見えるのが本作の良いところです。

主人公であるサイタマにも転機が訪れます。自らの強さゆえに、成長や感情を感じなくなったサイタマにヒーローを説くキング。「戦いの中に充実感を得ようとするのはヒーローの本質的に間違っている。人助けや世の役に立つことにこそヒーローの存在意義はあるのではないか」キングの正論にもピンとこないサイタマですが、気が付けば乗せられているのが彼らしいし、本作らしい。いざというところできっちりかっこよく締めてくれるのが本作ですが、今回はまだその場面じゃないようですね。

怪人協会との全面戦争は次巻に持ち越し。いや全面戦争を匂わしつつ、なんだかんだでサイタマがすべて片付けてしまうかも!?意外性が特徴のワンパンマン、何が起こるかわかりません。楽しみにしています。

 

 

 

 

チラシ裏のコーナー
フブキ・タツマキが好き。本編には登場してないけど、扉絵とカバー中に描いてくれてうれしい。できればそろそろ活躍してほしい!!

 





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