『プロゲーマーは俺が決める!』といきなり部外者が言い出した件について





昨晩未明、プロゲーマーももちが、『日本国内におけるプロゲーマーのライセンス制度について』という文章を発表した。

12/13に発表された、プロゲーマーのライセンス制度発表を受けての文章である。日本eスポーツ協会(JeSPA)、e‐sports促進機構、日本eスポーツ連盟(JeSF)の3団体が統合し、新団体ができる。そこ主導の動きだ。来年2月の闘会議 2018で協議会を開催しライセンスを発行する、とある。できるまでの経緯予測、できてどうなるかは、LOL SCHOOLさんの記事『プロライセンス化では盛り上がらない日本のeスポーツ』が詳しい。表向きは、賞金上限10万円の景表法を回避するためだ。プロ登録された選手は景表法に該当しないという解釈である。これで高額賞金大会が開催できるようになる、と。

 

 

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現在のメディア発表を見る限り、プロライセンスに関するニュースで、ゲーマーコミュニティ団体との協力などについては発表されていない。現在プロゲーマーと呼ばれている人々、プロゲーマーではないが実力のあるゲーマー、配信などで有名なプレイヤー、イベントや大会を運営してくれるコミュニティ、各々のレベルでゲームを楽しむ人、大会配信を見て楽しむ動画勢、そのほかゲーム文化に関わる人々、こういった当事者がほとんど関わらないところで決まった話のように思える。そもそも統合する3団体、協会・連盟・促進機構についてあまり顔が見えていない。なので軽く調べた。

協会⇒学生選手権、大会少しやってる。イベント出展もそこそこしてる。

連盟⇒情報出てこない。ググっても、今回のライセンス制度の記事しか出てこない。

促進機構⇒シャドバ、モンストの大会ちょっとやったみたい。シャドバはバハムート時代だけど。

各団体HPから読み取れたのはこれくらいだった。

自分は、現在動画勢である。スト5、鉄拳7、シャドバなどをプレイしている。向上心もなくだらだらランクマ流したり、有名プレイヤーのプレイがどうすごいのか理解するために自分もトレモで動かす程度であるが、CPT大会配信も日本選手が出場してる大会はほとんど見てるし、EVOやCC本戦のために月曜日休みを取ってモニターにかじりつく程度には格ゲーを見るのが好きだ。好きなプレイヤーが出場していたり面白い試合がある大会を開催している団体なら知らないはずもないのだが、上記団体の動きはほとんど記憶になかった。一応言えば「日本eスポーツリーグ 2017 summer」の共催に協会が入っていた。複数ゲームタイトルで勝ち数争うリーグ戦なのは面白かった。にしても、もう少しゲーマーやコミュニティに訴えかけた活動はできなかったものか。そういう団体が3つくっついて「私たちがプロゲーマーを決めます」と言っているのだ今回の発表は。

もとより「プロゲーマーとは何か?」という話はよくプロゲーマーの間でも話題になることがあった。配信中にそういう話になり、各ゲーマーによってその基準の違いを感じた。「スポンサーがついてる」「ゲームプレイでお金をもらってる」「配信に出てる」「現役で強い」などなど。配信中でも喧々諤々の議論になったくらいだ、配信されない飲み会ではさらに深い意見が酌み交わされているのが予想できる。各ゲーマーごとに哲学があって、プロゲーマーを名乗っている。現役のプロゲーマーにとっては自らの生き方の定義を決めるような話題なのだ、そうすんなりとまとまるわけがない。

そんな“デリケートな決め事”“部外者が決めると言い出した”のだ。ちょっと待ったと言いたい人は多いだろう。

ただメディア発表をよく読むと、「闘会議で競技会を行いプロライセンスを発行」みたいなことしかまだ発表されてない。もしかして、スト4時代に公式大会で優勝すると貰えた称号みたいなノリなのではないだろうか。ゲームやってない人が考えた仕組みだし、もうあんまり気にしないで置くのが正解な気もする。あの3団体あんまり活動してこなかったわけだし、今回も闘会議で発行するだけしといてそのあとなんにもしない可能性も高い気がするが、、、、。

 

 

 

一方、2018年1月に開催されるEVO JAPANである。「コミュニティをひとつに」がスローガンに挙げられ、運営委員長にハメコ。氏が就いている。鉄拳、ストⅤなど様々な格ゲープレイヤー、コミュニティに顔が効く人間がトップに立ち、いままで日本の格ゲーシーンを盛り上げてきた各団体が協力し、日本のEVOを作り上げよう、というプランだ。


4Gamers.net EVOJapan発表記事より

 

日本では法律の関係上、高額賞金が出せない歴史がある。そういう環境のため、お金のためにやっているプレイヤーはいない。あいつに勝ちたい、誰よりも強くなりたい、そういうプライドのため、もしくは楽しいから、好きだからという根源的な欲求のためにプレイしてきた人間が多いように思える。そういう人たちの集まりがすでにある。そのコミュニティを集めて、協力してもらって大きなイベントを開こうというのがEVO JAPAN構想だった。もちろん大きなお金の動きもあり、企業に出資協力してもらっているが、既存のコミュニティとの連携を掲げた動きは「日本でやるEvolution」に相応しいだろう。プロゲーマーとコミュニティとその他のプレイヤーと、すべての格ゲー好きな人が繋がって楽しめるイベントになりそうだ。

 

 

 

「オタクは一匹狼の集まりで利益代表が居ないから政治に関わりにくい」そんな話をどこかで聞いたことがある。格ゲーも同じかもしれない。オタク文化がクールジャパンに祭り上げられたのと、対戦ゲームがe-sportsにされたのは同じ流れだ。俺たちが好きでやっていたことが、横から来た誰かに持っていかれて違うものに改造されてしまったような違和感がある。一切合切を取り上げられたわけではないが、なんか釈然としない。規模が大きくなれば、維持や管理、未来の事も考えて必要な処置なのかもしれない。俺たちは目の前のやつを倒したいと筐体に100円入れていた思い出を、美化して抱き続けているのかもしれない。しかし、もし対戦ゲームが強いということが、世間に認められ価値が与えられて、こどもの将来なりたい職業になったとして、それは俺たちが望んだ未来なのか。正直よくわからない。

 

 

 

 

チラシ裏のコーナー
朝起きてももちの文章見て、なんかすごいエモくなって、柄にもないコラム書いてしまった。ももち、一見クールなんだけど、たまにすごい熱いのでズルい。

 

 

 

 

 





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