読書感想/漫画家本vol.3 島本和彦本

This is 島本和彦!
島本和彦のすべてを収録したファン垂涎の一冊

 

熱い漫画家島本和彦のすべてを収めたムック『漫画家本vol.3 島本和彦本』が発売されました。

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以下、内容紹介です。

【オープニング・メッセージ】松本零士
【対談】手塚眞
【総論】ササキバラ・ゴウ
【語り下ろし】「島本和彦少年記」(出身高校のために描いたレアな漫画も収録)
【エッセイ&1P漫画】羽海野チカ
【実録(?)漫画】「島本和彦という男と初めて出会った日」藤田和日郎
【特集1:『アオイホノオ』の時代】
○インタビュー(聞き手/島田一志)
○『アオイホノオ』作品論:仲俣暁生/伴ジャクソン
○エッセイ(メッセージ):福田雄一
○初代担当編集者・三上信一インタビュー
【特集2:不滅の『炎の転校生』】
○インタビュー(聞き手/島田一志)
○『炎の転校生』作品論:藤津亮太/泉信行
○イラスト&エッセイ/浅田弘幸
○エッセイ(メッセージ):日高のり子
【特集3:島本和彦の漫画家以外の顔に迫る!】
○ラジオDJとしての顔(エッセイ)/玉井桂一
○伝説のラジオ番組「島本和彦のマンガチックにいこう!」を紙上再現(ダイジェスト版)
○作詞家としての顔(インタビュー)/萩原大輔
○同人誌作家としての顔(エッセイ)/杉原那月
【書評】
○『ヒーローカンパニー』論:タニグチリウイチ
○『吼えろペン』論:島田一志
【仕事場の写真掲載】手塚・石森・松本作品が溢れる本棚や、数々の傑作が生み出された机の上、『アオイホノオ』の資料が収められた書庫など、ファンなら見たい気になるショットをおさえています。
【ネーム、設定画、プロットメモ、下書きなどの資料も掲載】
【コミック再録】
【全単行本リスト】

 

このボリューム感。島本和彦のために、これだけの人間が集まったこと。評論やメッセージ、インタビューなど精を尽くして一冊の本を作り上げたことに、なんかもうすでに男泣きしそうです。松本零士先生の穏やかだけど熱いオープニングメッセージにいきなりノックアウト寸前になりました。つづく伝説の編集ササキバラ・ゴウ氏の「島本和彦は漫画家である」という激烈なメッセージから熱いほとばしりを受け取ってしまいます。「こいつ、どんだけ島本の事すきなんだよ!!!でも俺も島本和彦好きだからな!!」というよくわからない対抗心を持ちつつ、手塚眞氏との対談に流れ込みます。冒頭の「こいつとは友達だと思った」から始まる熱いトーク。お互い、近くて遠い知り合いみたいな状態で親近感持ってたみたいで、仲良い感じがいいですねぇ。

作品評論としては、氏の代表作『炎の転校生』と現在進行形の『アオイホノオ』がメインに取り上げられています。『炎の転校生』連載時の心境やエピソード、シチュエーションパロディを初めて成立させた当時の気持ちなど、ファン垂涎の内容です。こういう機会でもなければなかなか島本先生の口から聞き出せない内容ばかりで、後からファンになった人間としては本当にありがたい。今後『アオイホノオ』で描かれるとは思いますが、きっと島本先生は面白く茶化してしまうので、こういう形で聞きたかったんですよ!島本ファンなら絶対知りたい、聴きたい内容ばかりでインタビュアーの方、本当にありがとうという気持ちでいっぱいになります。

ラジオDJ、作詞家など漫画家以外の顔も紹介されています。その中でも興味深いのは、同人活動”ウラシマモト”としての島本和彦です。同人誌に興味を持って、同人誌に詳しい杉原氏にいきなり60pのネームを送り付けてきたエピソード、最高です!このエピソードは初めて聴いたはずなのですが、叫びながらネーム60枚をFAXする島本先生の姿が目に浮かぶようでした。島本先生は好きになった作品を、すさまじい熱意と愛情をもって分析します。それをダイレクトに披露してくれるのが同人誌です。最近はツイッターに感想を書かれることも増えましたが、漫画という形で生み出される島本流のファン活動をこれからも追い駆けたいです。

アオイホノオ実写化監督の福田氏メッセージ、初代編集三上氏インタビューなど見どころは尽きません。これでもかこれでもかというほど、島本和彦を好きな人間が、島本に惚れ込んだ人間の話が敷き詰められています。

 

どのインタビュー、メッセージも最高で話は尽きないのですが、キリがないので最後に一つ。

私は、島本先生のこの発言に心振るわされました。

『炎の転校生』という作品は自分にとって思い出深いかけがえのない作品だけど、それと同時にいつかは乗り越えないといけない怖い存在でもあるのです。

 

まだ『炎の転校生』を超えてない。あの頃の輝きを取り戻し、さらに上に行くために机に向かっている、そう言ってのける男。おそらくニヤリと不敵な笑みを浮かべて全力で駆け抜ける漫画家こそ、俺たちの好きな漫画家島本和彦なんです!!

 

チラシ裏のコーナー
忘年会帰りに駆け込んだ小さな本屋には島本和彦本あらず。別の駅まで移動してTSUTAYAで新刊コーナーを探したがない。一応店員さんに聞くと在庫があるらしく、店内探してくれました。漫画担当っぽい店員さん2人で、新刊コーナー、既刊コーナー、大判コーナー、青年漫画コーナー、どこを探してもない。広い店内駆けずり回ってくれたのですが「大変申し訳ないのですが、ありません。」島本先生オーナーのTSUTAYAで在庫探してもらうと熱血店員が事務所まで探しに行ってくれるという伝説をなぜか思い出しました。ないものはしょうがない、この時間だと横浜のブックファーストいまから間に合うか、、とか悩みました。また、かなり本気で探してもらったのになくて、なんかこちらまで申し訳ない気持ちに。ちょっと諦めきれず、漫画&ゲームの雑誌コーナーを探していると、、、ありました。平積みされていました。ムック扱いだったんですねこのシリーズ。漫画単行本だと思ってました。店員さんにこっちにありました、ありがとうございましたと礼を述べて買って帰りました。諦めなかった俺グッジョブ&探し回ってくれた店員さんサンキューです。島本本らしい出会いでした。

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