漫画感想/イジらないで、長瀞さん 2巻(ナナシ)





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愛ある?イジリに嫉妬も混ざり
揺れ動く乙女心満載の2巻

 

マガポケで大人気連載中、マガジン本誌にも進出しつつある『イジらないで、長瀞さん』2巻が発売されました。第9話「センパイ、ちょろ過ぎる~」から第14話「いや、これセンパイの絵でしょ」と出張版3本、おまけ2本が収録されています。3月の1巻から早い刊行ですね。

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2巻もセンパイをイジり続ける長瀞さん。ツッコミ強要や乳首当てゲームなどますますエスカレートするイジり。

オススメエピソードは、第11話「センパーイ、こっちこっち」。長瀞友人ギャルにイジられるセンパイ。友人のイジりを最初は静観していた長瀞さんも、度が行き過ぎたイジりについに、、。「センパイをイジっていいのは自分だけ!」という気持ちが見え隠れしてかわいいですね。これがなかったら、ただのドSなんですが、独占欲や嫉妬心があるとラブコメ的にワクワクします。今後も、長瀞vs友人の話は見たいですね。

第13話と14話はマガポケ掲載順と逆になっていますね。たしかに単行本を締めくくる話としては、「いや、これセンパイの絵でしょ」の方がふさわしいかと。2人の関係性が少しずつ変わってきたことを表すエピソードですね。センパイが願望を漫画にしたものを長瀞に見られてイジられる。1話のリバイバルのような構成でありながら、今回は漫画に直接長瀞が入ってきます。漫画を描いていてもついつい長瀞さんのことを考えてしまうセンパイ。自分が漫画に描かれていることを見て照れたり恥ずかしがったりしたあげくニヤけて走り出す長瀞さん。それは、イジりネタを見つけた悦びか、自分を描いてくれた嬉しさか、それとも両方か。複雑な乙女心がかわいいです。これからもこの二人のやりとりが楽しみです。この勢いなら3巻もすぐ出そうかな?

 

 

チラシ裏のコーナー

ナナシ先生の同人誌のスタイルから考えると本作はかなりライト。一部に人気があるスタイルから、万人受けする方向に舵を取って成功するのって、新海監督みたいだなぁ。