インターネットで流行ったドーナツ問題について
大阪大学の先生方が本気で回答した、という学問マニアにはたまらない一冊です。
どんな内容になっているのかは、目次を引用することでわかるかと。
・ドーナツの穴談義のインターネット生態学的考察(松村真宏)
・ドーナツを削る
― 工学としての切削の限界(高田 孝)
・ドーナツとは家である
― 美学の視点から「ドーナツの穴」を覗く試み(田中 均)
・とにかくドーナツを食べる方法(宮地秀樹)
・ドーナツの穴の周りを巡る永遠の旅人
― 精神医学的人間(井上洋一)
・「ドーナツを穴だけ残して食べる方法」と聞いて、あなたはこの命題から何を考えますか?
― ミクロとマクロから本質に迫る(杉田米行)
・パラドクスに潜む人類の秘密
― なぜ人類はこのようなことを考えてしまうのか? (大村敬一)
・ドーナツ型オリゴ糖の穴を用いて分子を捕まえる(木田敏之)
・法律家は黒を白と言いくるめる?(大久保邦彦)
・ドーナツ化現象と経済学(松行輝昌)
・ドーナツという「近代」(宮原 曉)
・法の穴と法規制のパラドックス
自由を損なう自由をどれだけ法で規制するべきなのか?(瀬戸山晃一)
・アメリカの「トンデモ訴訟」とその背景(松本充郎)
ドーナツにどう関係するのかわからないようなタイトルもありますがw
これが全部、表題の問題について考察・回答です。
理系文系芸術哲学、様々な角度からの考察に
とても知的欲求が満たされます。
この感じ、若い人に程感じてほしいですね。
知識を得る、考え方を学ぶ喜びはとは、こういうことなのだなと思います。
ハードカバーで少しお高いですが、
値段に見合う、いやそれ以上の内容を保証します。
気になる方は是非、読んでください。