漫画感想/ますらお 秘本義経記 ~波弦、屋島~ 3巻(北崎拓)





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北崎拓が紡ぐ新しい源義経『ますらお 秘本義経記 ~波弦、屋島~』3巻が発売されました。3巻は13話から18話、瑠璃と与一との再会が描かれています。

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2巻のヒキになった瑠璃の裸体から始まる3巻。無印『ますらお』でも強い印象に残っていた瑠璃。3巻では大活躍します。瀬戸内水軍さい持党を率いる女傑。水軍を欲してる義経に、まさに「渡りに船」の合流です。静と萌子が争っている中に割って入る感じの再開に、ニヤニヤが止まりません。また、16ページ冒頭のラブコメ展開から、一気にシリアスに移行する流れにヒヤリとさせられました。朗らかな空気から一変して命の取り合いが始まります。義経の周りには常にこういう殺意が集まってくるようで、ドキドキさせられます。

那須与一の合流の仕方も複雑で興味深いです。平氏の味方か、源氏に組するのか。那須家ではなく、与一として選んだ道。捕らえられたあとの処遇で、義経に感謝しているのは本心のように見えますが、彼の真意が気になるところでもあります。何度も死を選びかけて救われた命、ここからどう煌めくのか。

束の間の休息も終わり、ついに出兵する義経たち。それまでも萌子と戦のシミュレーションばかりしていた義経にとっては、望んだ指示だったのかもしれません。戦いの中に身を置くしか生きられぬ運命。変わりつつある義経に待ち受ける、さらなる戦と出会い。いざ鎌倉ならぬ、いざ屋島。戦記としてはここからが本番。これからも北崎先生が描く義経の軌跡から目が離せません。

 

 

 

チラシ裏のコーナー
瑠璃姫と那須与一の合流、すげぇ面白い!逆にここからどう盛り上がるのか、出会いとしてはこれ以上の展開がありえるのか若干不安なくらい、大満足の3巻でした。

 





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