漫画感想/ますらお 秘本義経記 ~波弦、屋島~ 2巻 (北崎拓)

一の谷の合戦で平家軍を撃破した源九郎義経の次なる戦いの場は屋島。そして平家方には想い人を守るために参陣した那須家の弓の名手・那須与一がいた…。2人の戦いの行方は!?北崎拓が描く本格源平戦記!

 

いままでにない源義経を描く北崎拓先生のライフワーク『ますらお 秘本義経記 ~波弦、屋島~』2巻が発売されました。

 ●関連記事

 

待った待った、待ちました。久しぶりの『ますらお』です。1巻は2015年11月発売ですね。22か月待ちました。しかしながら待つ価値のある一冊に仕上がっていて嬉しいです。

今回は、義経が正室萌子を迎えることで、静との関係性に再度光があたります。戦や政局メインの話になりがちな中で、静御前は人としての義経を描く大事な要素です。静は京一の白拍子で清楚でおしとやかなイメージがありますが、実はたくましい一面もあります。義経が自分を抱かないことに苛立ちを覚えたり、正室を迎えることに足して思うことがあったりと、女性らしい気持ちを見せてくれるのも久しぶりで、面白かったです。10話~11話の、静と萌子のやり取りは、スピリッツでやってたクピドの悪戯シリーズなどの恋愛ものを思い出して笑っちゃいました。北崎先生も幕間の雑談で「恋愛沙汰で揉めたりしてしっちゃかめっちゃかになる描写は大好き」と書かれていますし、こういう描写を求めている北崎ファンも多いでしょう。

静、萌子、義経の三角関係?はもちろん、そのほか義経まわりの人物の動きもおもしろい展開が続きます。瑠璃を頭にした鉏持党、藤原秀衡を筆頭にした奥州組、政局を読んで暗躍する源頼朝。平家は大きな動きはありませんでしたが、今度どうなることか。恋愛模様に、戦に、政治に、これからも北崎拓先生が描く源義経に目が離せません。

 

 

 

 


チラシ裏のコーナー

新装版も同時発売されて「ますらお」が廃れさせずにこれからも続けていくことがOURS編集部からも表明されたみたいでうれしいなぁ。作者が好きなもの、描きたいものを描ける環境にあるってことは、本当に喜ばしい。

あと突然ラブコメ主人公みたいになった義経が面白かった。「人の心を取り戻したが、男女の機微までとんと思いが廻らない」とまで言われる義経。「ほかの女との祝言の支度を静にさせる」など唐変木としてコメディしてるのも良かった。ここあんまり掘り下げるとラブコメになっちゃうけど、そういう一面も見れてよかったなー。本格的なラブコメは、今連載しているもう一つの方に期待します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です