漫画感想/Spotted Flower 3巻(木尾士目)





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あの『げんしけん』のパラレルワールド?あったかもしれないもうひとつの可能性を描いた『Spotted Flower』の3巻が発売されました。3巻には、第20話から第23話、そして20.5話、21.5話、23.5話が掲載されています。

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奥さんの出産、大学時代の友人と久し振りの邂逅。友人の中には奥さんの元彼の姿も、、。主人公は精神的に耐えられるのか!? 本編20~23話は、男として身につまされる話ばかりですね。面白いんですが、自分を反映してつらいような、微妙な表情して読み進めました。主人公が知り合いの女性?を自宅に呼んで、懺悔のような独白するシーンは特に。オタクという甘え、ヘタレという甘え、彼女なら全部わかって受け止めてくれるという甘え、すべてを吐き出した結末。落としどころとしてはコメディにしているので読後感は悪くないですが、途中途中で自分のほの暗い感情と対面することになります。こういった独特の心理描写の上手さは木尾先生のすごいところです。複雑な感情やわかりにくい部分をわかりやすくかつエンターテイメントとして昇華させており、ほかの漫画家にはそうそうみられない仕事です。男として、オタクとして、自分の弱い部分を突きつけられるのにおもしろいってすごいですね。

XX.5話シリーズは、主人公の相手のBL漫画家の女性?視点のお話しです。表紙2人の漫画家としてのエピソードをメインに描かれていますが、こちらはなんとげんしけん未登場の新キャラが登場します。げんしけんキャラたちの微妙な関係性、隠し事に気付いたみたいで、陰でいろいろと暗躍するキャラになりそうですね。今後どう活躍するのかが楽しみなキャラです。そして、荻野さんというどこかで見たようなキャラも登場します。これは本格的にげんしけんパラレル?社会人編?として楽しめそうな展開です。

WEB『楽園雑誌『楽園の両掲載で少しずつ描かれている本作。次の単行本化は未定ですが、これからも展開が楽しみな作品です。

 


チラシ裏のコーナー

オタクとして身につまされる話ばかりで、ネームの上手さに漫画好きとしてうなる一方、感情を引きずり出されて自分の仄暗い部分を直視しなければならない感じ、嫌いじゃない。コミュニケーション能力が大事で、オタクはそれが欠けていて弱キャラみたいな扱いあるけど、実際そうだと思うから、このリアルな感じ好きで。主人公も、比較的そういうのわかってきたけど、わかってきてしまったから辛い、みたいなところもあり、複雑。

アニメ化2回もしたけど、今の世の中の流れなら実写化しないかな。げんしけんかSpotted Flower、どっちでもいい。痛くなるかな。

 





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