漫画感想/衛府の七忍 1巻(山口貴由)

 


覚悟のススメ』『シグルイ』など外連味溢れる演出やバイオレンスな世界観を作りだし読者をうならせ続けている山口貴由先生の最新作が発売されました。今作は、スゴイの一言に尽きます。山口先生の集大成となるべくしてつくられた作品です。いままでの山口作品の道筋をなぞるかのようなすべての要素を絞り出した快作となっています。

初期の数々の短編 から バイオレンスを。
覚悟のススメ から 王道のヒーローものを。
悟空道 から お伽噺を。
蛮勇引力 から 権力に立ち向かうことを。
シグルイ から 殺陣と武士の生き様を。

 

言葉の込められた意味の強さ、キャラクターが自ら描く生き様に今までの山口作品の息吹を感じます。葉隠のカクゴ、貝蔵、銀狐(子)、”零”鬼、徳川家康、爆芯膝当などファンならニヤリとしてしまうワードも沢山登場します。
タイトルに「七忍」とありますが、1巻時点ではそれらしき人物は、二人しか登場しておりません。このペースだと、七忍がそろうまでで4巻。その後の展開も考えると、これは超大作になることが予想されます。もちろん長いだけでなく、この息の詰まる嵐のようなくどいほどに濃い展開が続くと思われます。

物語はまだ序の序の序章。これからがますます楽しみな作品です。

 

 

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