【漫画感想】背すじをピン!と 〜鹿高競技ダンス部へようこそ〜 1巻(横田卓馬)





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2015年5月まで月刊ヤングマガジンで『戦闘破壊学園ダンゲロス』を
ハイテンション連載していた横田先生が、
そのまま、いやそれ以上の勢いで週刊少年ジャンプで連載している
『背すじをピン!と〜鹿高競技ダンス部へようこそ〜』の1巻が発売されました。
1巻には
STEP1「競技ダンス部へようこそ」から
STEP8「ワルツを踊れ!」まで収録されています。
(2015年24号~31号掲載分)
どこにでもいるふつうの高校生 土屋雅春は新入生部活勧誘で、
興味を持った競技ダンス部に入ることに。
女子との接触にトラウマを持っているつっちーが
女子とペアを組んで密着する競技ダンスを
無事始めることができるのか?
一人の少年が、
新しいものに出会い、目覚め、のめりこんでいく様が
非常に丁寧に、それでいてスピーディに描かれています。
ジャンプの掲載ページ数で
読者に競技ダンスのことを説明しつつも
少なくないキャラクターの個性、
主人公の情熱の上がり具合、をわかりやすく描いています。
ページの少ない少年週刊誌で
ルールを説明しなければいけないマイナースポーツ漫画を描くのは
非常に難しいと言われています。
ジャンプでは、アイシールド21などが
説明コマでもコミカルなイラストを用いて
うまく表現していました。
本作では、
新しく競技ダンスを始める主人公とヒロインに
教えるという流れで、
自然に説明しつつ物語を展開させています。
また、ダンスシーンがまるでアクションシーンのように
描かれており、絵の持つ力を存分に生かした大ゴマも魅力的です。
これは、ダンゲロスの戦闘シーンで育まれた技術だと思います。
漫画家が
相手を殺すような戦闘シーンを頻繁に描く作品を描いた後は
鬼気迫る表情の画力が目に見えるレベルで上がります。

描く機会が多ければうまくなるという至極当然の話なのですが
その描写はバトル漫画以外にも生かされ、
スポーツ漫画や、場合によっては恋愛モノでも
その作品を魅力的に魅せる要素に為りえます。
ちょっと話がズレましたが、
この作品はもっとわかりやすく楽しめるように作られています。
先輩方や主人公、ヒロインなどの
魅力的なキャラクターが気持ちよく生きています。
細かくコミカルなシーンを入れて読みやすさを意識しており
読者に余計なストレスを一切感じさせません。
難しいことを考えず、気軽に読めて熱くなれる、
そんなジャンプらしい一冊です。





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