映画感想/天気の子(新海誠)

2016年『君の名は。』から3年。新海誠監督の最新作『天気の子』を公開初日に見てきました。19時の川崎チネチッタ。ほぼ満員のスクリーンに期待は高まるばかり。本作に限らず、映画オリジナル作品を見に来るってこういうワクワクあるよなぁと噛み締めながら劇場が暗くなるのを待ちました。

以下、ネタバレをあまりしないように気を付けた感想です。しかし新海誠ファンならストーリーの骨子はわかってしまうでしょうし、察しの良い読者にはだいたい分かってしまうと思います。何事もあなたの初めての体験は唯一無二です。是非、劇場でご覧になってからお読みください。

 

 

 

始まってみるとあっという間の112分でした。新宿や渋谷、下町などの異常なまでの繊細な描写。雲の動き、雨粒が静止する瞬間、光さす空。最初に嫌というほどこの世界の在り方を見せつけられます。だから僕たちは帆高の気持ちが分かる。やけに耳に残る音楽を垂れ流す出会い系のトラックが走る交差点、疲れた接客をする店員の居るネットカフェ、如何わしい光で彩られたホテル街、閑散とした深夜のファーストフード。見たことがあるし、この世界にもそれがある。そこでもがく帆高。

帆高と陽菜の出会いも気恥ずかしい気分で見ていたものの、2人がビジネスを始めるようになってから、楽しく感じてきます。新しい事を始める高揚感とRADWIMPSが最高にマッチしていて、ここだけは2人の暗い背景を忘れて最高にハイになれます。自分たちで始めたことが上手くゆくって、人に感謝されるって本当に嬉しいんだって。

全体を通して«新海誠屋さんに入って新海誠を注文したら新海誠が出てきたので大満足!!»みたいなかんじです。『君の名は。』はこってりとんこつ新海で、今回はコクのあるみそ誠なので、好みは若干別れるかもしれませんが、私は両方好き!!!

 

 

 

以下、さらにネタバレ気にしない感想。というかオタクのチラシ裏。

 

 

 

 

●あえて前作を踏襲したつくり

たぶん『君の名は。』で新海監督に初めて触れたファンが本作見たらこう言うと思うんですね。「同じじゃねぇか!!」何をもって同じとするかは人それぞれですが、ボーイミーツガールしてRADWIMPS流れて空がきれいで会えたり会えなかったりしてヒロインに謎パワーあって再会して自然強い!みたいなのはたしかに同じです。新海式伝奇ボーイミーツガールみたいな。でもこれ流石にわざとやってる。それにファンは喜んでるんだからこれ正解だよ。ズルい。

インタビューで『君の名は。』に怒った人をもっと怒らせたい。なんて言ってます。おれたちはなんてやつと戦ってるんだ。何度ループしたら新海誠に勝てるんだ。瀧くんと三葉がゲストモブとして登場しただけでニヤついてしまうチョロいお客さんなので勝てる気がしない。

 

●勇気あるカット

陽菜や帆高の家族や過去のことはあまり明かされませんでした。上映中どこかで言及されるかなという思いがよぎりましたが、そのままエンディングまで駆け抜けました。結局それはあの時の2人には関係のないこと。あの曲の中を駆け抜ける2人には必要のない物語でした。短い中にラブコメシチュエーションのようなエンタメも入れてかつ主題を貫くには尺が足りないですし、大人成分は須賀や刑事たちが十分果たしてくれました。『君の名は。』の時のように、小説版で明かされる設定があるかもしれません(まだ未読

 

●脇を固める声優

プレイボーイ凪センパイの今カノ役元カノ役の2人。この配役は最高です。声優オタクを殺しに来たかっていうくらい。メインの配役はいわいるアニメ声優さんではなく、実写で活躍されている俳優さんから起用しています。だからアニメ声優オタクが喜ぶところがない、と思ったら大間違い。新海監督も大好きなあの人たちが起用されています。劇中でキャラ名呼ばれたときに吹き出してしまった。

年配の刑事さんもこの人が出てくるだけでどういう役かわかってしまうようなお約束感。パワーを感じる配役でした。瀧くん祖母も、最後に「江戸のころは~」なんてこの世界の在り方について講釈を垂れるだけの力ある演技。

 

 

その他、まだこのタイミングではTwitterに書けないつぶやき。

●瀧くんが泣きながらおっぱい揉むシーンのオマージュ、最高に泣ける。エッチな台詞を感動に使うの最高にズルい。

●女子のお部屋訪問。別にエッチな恰好とか下着とか出さなくても、ポテチとインスタントラーメンでパパッと謎の手料理作ってくれるだけで十分興奮できる。(マインドが)童貞なので。

●須賀さん、なんであのフェリー乗ってたの?取材じゃないとしたら実は帆高と同郷だったりするの?

●警察、子どもに逃げられすぎ。リーゼントが苛々してるのわかる。梶くんアニメ声優の渋さ見せた。

●ライデインでエネルギー消費激しかったのかな?

●子どもがラブホテルで遊ぶ絵作り、絶対楽しい。しかもやむを得ない理由を用意してまでやることか。あのシーンの凪センパイ、寝た振りしてた?空気読んでしてそう。

●凪センパイ、あのセリフだけ弟凪くんになってて最高にエモい。

●帆高に告白しようとした女子、あれ恥ずかしくてそらしただけだよね?

●夏映画で雪降らすの反則。でも反則勝ち。

●学生時代ってたった1、2年の差でも、すごく大人に感じたり、幼く感じたりしますよね。

●陽菜の不思議なツインテにちょっぴし既視感あるなと思ったらあの花のあなるですな。田中将賀さんの不思議なボリューム好き。

 

 

 

 

 

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