漫画感想/ひゃくえむ 1巻(魚豊)

ほとばしる熱、純粋な感情を抱えて走る少年たち

トガシと小宮。出会ったしまった2人。100メートルをだれよりも早く駆け抜けること。その意味に、その努力に、才能に。すべてを賭けることになる少年たちの時代。

小学校の100メートル走をテーマにした熱いスポーツ漫画。球技と違い、陸上競技は少年漫画で取り上げにくいテーマです。ましてや展開の駆け引きがある長距離とも違い、短距離走は一瞬十数秒の勝負。なぜ早い、なぜ勝った、負けたかも一般にはわかりにくいです。そういう理屈の説明を吹っ飛ばす熱を伝える本作は、新しい表現です。

講談社の漫画アプリ、マガポケに連載していた本作。一度、未単行本化が決定したもののその報告後に、SNSなどで話題になり、判断が覆ったという奇跡の作品です。たしかにアンケート結果など目に見える数字にはならなさそうな作風ではありますが、一度読めば必ず惹きつけられるものがあるはず。血が沸くような熱い気持ちを思い出す一冊です。

 

 

チラシ裏のコーナー
漫画アプリで少ページずつ読む形式で人気が出る漫画と、そうじゃないけど面白い漫画がある。これは紛れもない後者。こういう作品が、読者の声で救われるのは本当にうれしい。このブログもその一助になればと思うし、これからも漫画単行本を買おう。

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