漫画感想/五等分の花嫁 11巻(春場ねぎ)





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週刊少年マガジンで連載中の大人気五つ子ラブコメ『五等分の花嫁』の最新11巻が発売されました。第87話「私と姉妹①」から95話「分枝の時②」までが収録されています。表紙は五月。

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『五等分の花嫁』は恋する女の子の可愛さと少年誌ラブコメという枠を生かした最高のストーリーテリングが光る作品です。2019年1-3月にアニメ1期が放映、2期も発表されています。

87~90話では、四葉視点で中野姉妹の過去を知ることができます。彼女たちが仲良かったこと、すれ違い始めたこと、そして再び仲良くなったこと。風太郎との出会いや順番も彼女視点から見ると新しく、それでいてドキドキさせられます。”過去に出会っていたほうが強い”という少年誌ラブコメのお約束を、ギミックの一つにした作品であるからこそ、ここらへんの情報の出し方の旨さが光ります。最近アニメ化した作品なので、新しい読者が入り易いように、かつ継続している読者にもプラスになる構成でとても良い。アニメでファンになった人がこの11巻から読んでもついていけるようにできています。

 

第92話「秘密の痕」は水着回。前回風太郎が海に行く話で、中野姉妹は不参加というお預けをくらった読者も多かったでしょうが、ちゃんと水着回はございます!ご安心ください!5人とも水着のデザインに個性が出ているのがとても良い。他の姉妹が積極的に風太郎にアピールする中で秩序を保とうとする五月。彼女らの気持ちに真摯に付き合おうとする風太郎に五月がかけた言葉は、、。サブタイトルや最初のタトゥーの話がいい伏線になっていて、最後につながるのは非常に気持ちいいですね。ただのサービス回じゃない。

 

第93話「ツンデレツン」は二乃のお当番会。押しダメなら引いてみな、の理屈で塩対応する二乃。でもうまくいかずに、四苦八苦するうちに、、、という話。なんだかんだ言ってチョロい二乃が可愛い。あの笑顔見せられたらどうしようもない。でも最後に、自分の気持ちを理解して「私から追いかけるしかない」と結論を出すの、非常にクレバーで、なんでこの子成績悪いんだろう、という気になる。こっち方面だけ聡いというかなんというか。

そしてラストは一花の決断についてのお話。これからの5人を示唆するような、何より5人の中で少しだけ大人な一花が一歩踏み出したことで、5人の関係性が変わるか否か。それはこの物語の大きな分岐点になるでしょう。

 

 

チラシ裏のコーナー
三玖推しだったけど、11巻読んだら四葉推しになってしまった。前からグループを保つために自分がちょっと我慢するポジションのキャラ(はがない理科、俺ガイル海老名さん)が大好物なのでハマらないわけがなかった。どちらかというと眼鏡、地味キャラが兼ねやすいポジだけど、元気スポーツキャラが兼ねてるの非常に新鮮。




2 comments to “漫画感想/五等分の花嫁 11巻(春場ねぎ)”
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