漫画感想/べしゃり暮らし 20巻(森田まさのり)

べしゃり暮らしは面白い!!
自分たちのすべてを賭けた漫才クラシック

 

ドラマも好評放送中、熱き芸人ストーリー『べしゃり暮らし』の20巻が発売されました。一旦完結してから短期連載復活。昨年、作者の森田先生が漫才コンビ《漫画家》を結成し、M-1予選に参加。漫画家自らの潜入取材や漫才のクオリティの高さが話題になりました。

夢の舞台、NMC~ニッポン漫才クラシック~決勝戦。日本の漫才の最高峰を決める大会で、ぷりんすが、るのあーるが、げんこつロデオが、べしゃり暮らしが己のすべてを賭けた漫才を披露します。

トップバッターの緊張などM-1取材を十二分に生かした描写です。あの煽りPV、キャッチフレーズを織り交ぜたMC、そしてエレベーターが上がり、あの出囃子がなる。この瞬間の漫才師をここまで緊張感もって、表現できるのは、実際に舞台に立った人間だけで、そんなことができる漫画家はもう、森田先生しかいません。もうこの舞台前の描写だけで泣きそうになってしまいました。そして、ぷりんすがあれだけ嫌っていたフレーズを口にしたのは、きっとそれが面白いと気づいてしまったから。それはサラブレットの血がなせるわざではなく、彼が芸人だったから。芸人はその瞬間で一番面白いものを選ばざるを得ないから。

審査員の言い回し、裏でトークしている芸人ラジオ、暫定順位席のやり取り。すべてがM-1そのもので、これ去年か一昨年に見たんじゃないか?という既視感すら感じました。芸人やTVのすべてを愛をもって観察していないと、ここまで詳細で素晴らしい描写はできません。毎年M-1を楽しみに見ているお笑い好きは、一連の流れを見ているだけで顔がほころんできてしまいますね。

べしゃり暮らしの漫才はもう最高で、それまでの物語、2005年の週刊少年ジャンプ時代からすべてが繋がったような気がして興奮しました。読者代表の子安が先泣いちゃうんだもん、こっちも我慢できないよ。少し前のるのあーる梵のアドバイスも生きてるなど細かい点も泣かせます。

ラストには”第一部完”の文字。これからもべしゃり暮らしの伝説は続きます。取材も大変な作品だと思いますので先生にはしっかり充電していただいて、二部を楽しみに待ちたいと思います。いやーでも早く続きが読みたい!!

 

 

 

 

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