漫画感想/少女ファイト 16巻(日本橋ヨヲコ・木内亨)

『少女ファイト』16巻、表紙は上級生三人組。サラに心配そうな視線を送る2人と、対照的に集中して相手チームを見据えるサラ。16巻を1枚のイラストで表すとすれば、これしかないような1枚です。16巻本編を読んでから表紙に戻ってくるとサラの表情が違って見えるかもしれません。カバーを外すと楽しい間違い探し。

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雲海のサーブ解説ありがたいです。こういうセオリーは、バレー未経験の読者にはわかりにくいので、台詞だけじゃなく絵もしっかり使って説明してくれます。日本橋先生の、物語を読者に届けようとする気持ちが強く表れているように思えます。

いままでお世話する側だったように思えたサラですが、実は依存していたのは鏡子の方だった。家のこともあり、なかなか難しい関係ですが、こういう逆転が非常に感動的に思えますし、成長を感じます。一部解決したようにも見えますが、犬神鏡子の物語はまだまだいろいろありそうです。

一番の権力者であり、大人側のキーパーソンである会長の未来絵図が語られるシーン、何を考えているのか整理する機会にもなりますし、何より読者はこういうの大好きです。現在高校団体戦が描かれている麻雀漫画『咲-saki-』でも、別のレギュレーションの個人戦やプロの存在が示唆されていることで、世界の広がりや主人公たちのその先が予見されて非常にワクワクします。会長が語る次世代全日本メンバーの見開きページ、このページだけで少女ファイトファンは一晩語れます。誰が強いとか、このコンビが見たいとかファンの夢妄想を少し叶えてくれている1ページなんですから。漫画は春高で終わるのかもしれませんが、練たちにその先があるって思えるの、最高のファンサービスですよ。

有栖川のトス表現は能力バトルの技みたいでかっこいい。練としえのサーブのコマ割り、ポイントで入る筆ペンふきだし、などしびれる漫画演出も多くて、まだまだ読み続けたい、ずっとずっと練たちの物語を追い続けたくなります。

 

チラシ裏のコーナー
日本橋ヨヲコ先生の作品からは伝えようとする気持ちが滲み出ているように思えます。コマのひとつひとつ、台詞ネームの一文字一文字から、練たちの物語を伝えようとする意志を感じます。

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