ひょんなことから普通のOL藤原沙織のところに、あの光源氏が居候することに。そのイケメンっぷりと、現代常識を知らない奇行に人の目を集める光の君。
ユニクロに服を買いに行く、そのエピソードひとつとっても、光源氏のひととなりが表されていてとても雅。イケメンはシンプルな服装でも栄えるので良いですよね。えすとえむ先生の色気のある線で描かれる切れ長の目が素敵。抹茶フラペチーノや自撮りに感動して和歌を詠む流れは予想出来ていてもうっとりしてしまいます。六絵巻の扉絵で猫を撮ってるの、この後どんな和歌を詠んだのか気になるなぁ。
自分がモデルのドラマに涙したり、オフ会に参加したり、ダイエットしたり。ひとつひとつのお話が楽しい。そんな生活を積み重ねて、親しみがわいてきたのに突然の別れ。2巻以降も続刊しているので、これが最後じゃないとわかっていてもホロリときてしまうのは、主人公藤原だけじゃないでしょう。