2月29日公開『劇場版 SHIROBAKO』を見てきました!公開初日に見に行く予定が仕事のコロナ対応で先延ばし、映画館の上映縮小も始まり早く見ないと!ということで時間作って川崎チネチッタへ。【7.1ch LIVE ZOUND×RGBレーザー】上映を見ることができました。平日11:30上映かつこの時勢、シアター内は20名くらいだったと思います。
あなたの«初めて≫は何より尊い。ネタバレあり感想になります。できればご自分で劇場を訪れてから下へお進みください。
●再会
キャラが懐かしすぎる。TVシリーズを見直す暇がなかったのですが、あれだけ多い登場人物をだいたい覚えていて自分にびっくりしました。ただのいち視聴者ですが、苦楽を共にした仲間って感じがして、序盤の重さ、みんなムサニを離れて仕事してる感じは耐えられない気持ちもありました。だからこそ再起して集まってくる展開には気持ちがブチ上がりました。小笠原さんや太郎など、昔とは違うポジションで活躍するのも時の流れを感じながら、みんなこの業界でいろいろ考えてがんばってるんだなぁと感慨深かったです。
●高梨太郎
序盤の率直な感想としては、ほんとに重かったです。宮森が会議室でかつての仲間がいる妄想から現実に戻されたとき、自分もビクゥってなりました。怖かった。ムサニだけじゃなく業界全体きつい、みんな自分が思い描いていた未来とのズレを感じ、閉塞感で満たされていました。その空気を軽くしたのが高梨太郎でした。悪い評判もありつつも本人は気にせず、志望していた演出にキャリアアップしている。こういう図太いやつは強いなとも、ありがたいなとも思いました。TVシリーズではあまり好きでなかった太郎に救われた自分がいました。
●遠藤さん
遠藤さんまた不貞腐れてるのかよ。みんな遠藤さん大好き、人としても仕事も認められてるのになんであそこまで死んでるんだ。嫁の「遠藤くん」呼びが可愛すぎる。下柳さんも遠藤さん大好き過ぎる。「”こんなところ”まで呼び出して」でも遠藤さんが好きなものを知ってて呼び出してるんだろうなぁ。腐女子スタッフが下柳×遠藤でカップリングしてそう。本作の主人公、遠藤さんだよなぁ。再起というテーマにめちゃくちゃマッチしてしまう。
●音凄いな
【7.1ch LIVE ZOUND×RGBレーザー】のおかげか地味に音響効果がすごい。本編ではそんなにありませんが、序盤の宮森妄想と後半のSIVA戦闘シーンなどでは、身体全体で音を浴びるような体験ができました。失礼ながら「近い」という理由でチネチッタがホームになっているのですが、1か月くらい前久しぶりに別の映画館に行って、全然音が違うことに気づきました。それは『キンプリ☆ベストテン』で複数回鑑賞してるので(音に疎い私にも)違いが如実にわかってしまって。【LIVE ZOUND】上映と通常上映も、自分に都合のよい時間の方を選んでいてどちらでも良いと少し前までは思っていましたが、これからは少し無理してでも音良い方選ぶようにします。
●アニメから逃げない
アニメを作る話ですから、作中で作られたアニメ作品が登場します。尺的にそんなに披露できないし、みんなが懸命に作ったものがしょぼかったら悲しい。でもしっかり、イメージを伝えるために作中作を出してくるんですよね。最初に今のムサニを伝えるためにアレは必要でした。元受がタイタニックになってるので2倍悲しかった。SIVAのラスト、作り直しに奮闘する描写ではなく、作り直し決断から直に作り直しの結果フィルムに進むのは非常に勇気のいる構成ではないでしょうか。あとは完成品を見てくれ、がんばる姿ではなく、結果を見てくれ、からのあのぐりぐり動く群像戦闘シーン。ほんと、アニメから逃げないなぁと思いました。自分は、アニメの技術とか動かす難易度とかそういうのはわからないのですが、この腹くくった構成で泣いていました。
●杉江さん
アニメでよくある時間経過の記号、髪伸びる、みたいなのが本作ではあまりなかったけど、杉江さんだけ髭伸びててなんかよかった。自宅に居るとこまめに剃る気なくすよね。あと奥様と劇場に来て券売機の使い方戸惑っているのも可愛かった。
●宮井楓
ゲスト的な追加キャラ。”宮森”と一文字被っていて声優佐倉綾音で、かなり活躍しそう、もしかして敵対する相手になるのか、とワクワクしてたら、ピンポイントでめちゃくちゃ活躍して、新キャラなのに印象に残るキャラでした。あの初対面で3次会までいけるの(宮森の能力もあるけど)彼女もまた仲間なんだなぁと。
号泣しながら劇場を後にして三三㐂でつけ麺食べて帰る途中、チネチッタからのお知らせがちょうど流れてきました。
【お知らせ】
新型コロナウイルス他、館内感染症予防のためチネチッタで実施している予防策に関して、詳細を下記ページに記載しております。
また、チケットをご購入済みで体調にご不安のあるお客様、ご鑑賞自粛を検討されているお客様はご遠慮なく劇場までご相談ください。https://t.co/CWxo9w3UAl— チネチッタ (@cinecitta_jp) February 25, 2020
このご時世でいろんな興行が中止、延期になっています。短期のライブ、演劇なども辛そうですが、映画館・遊園地などの長期的な施設は見通しが立たない分不安が募りますね。健康第一ですが、経済的な健康も大事。状況見極めつつ自分ができることをしたいな、と思います。