漫画感想/銀の匙 15巻(荒川弘)





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農業学校ブームを巻き起こした『銀の匙』最終15巻です。受験、卒業、企業、そして未来。夢に向かって進む、青春ストーリーここに完結!

長いことエゾノー生みんなを見てきたせいか、卒業式やその後の進路がどうなのかはすごい気になるところでした。卒業式後に各々が進路発表するところは、いろんな気持ちが入り混じって何とも言えない気持ちになりましたね。こんな進路あるんだ、とかみんながんばったなーとか、吉野さんとか笑。

御影アキは受験勉強で忙しい八軒の代わりに豚の世話などに駆り出され”彼女=労働力”とまで言われました。ラブコメではなく、農業コメディ、八軒たちの成長物語に軸がしっかり置かれており、ブレなく汗くさい青春物語として完結しました。八軒が意を決して家に誘うも、大川さんや御影父、先生たちのタイミングのよい登場ですべてご破算になってしまう。ある意味、サンデーの少年漫画らしいっちゃ、らしい気がします。最近はセクシーなシーンが登場前提の作品が増えてしまったので、ここまで楽しく、青年の成長を味わえる漫画は逆に新鮮でした。

実家と仲が悪い大川社長も、御影家の人々とは仲良くいってるようです。会長に道産子の世話頼む流れがとても暖かくて好き。八軒も父親が苦手といいつつも、仕事相手として関係性を模索し始めました。家族だからこそ単純に仲良くなれるわけではないけれど、変わった形でも関わっていける、みんな道があるんだなという解釈には胸が熱くなりました。吉野さん実家が乳業辞めてるのは笑ったけど。

チラシ裏のコーナー
やっぱ高校卒業後も続けてほしかったんだろうな編集部は。続きを読みたい気持ちもあるけど、作者の思うように完結するのが一番派、なので、蛇足なく無事完結されてうれしいです。




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