「器が小さいのよ~」
開幕から反省する山里。半年ぶりに復活した『たりないふたり』は、前回11月の漫才の反省から始まります。「ノートに用意したツッコミいいんだよ!」で傷ついたという山里。山里が噛みついていく中、それを見ていた若林が激しいパンチラインを繰り出します。「家庭内もそのテンションでしゃべってるの?」「変態だね奥さん。奥さんド変態だよ」
そして話題は楽屋のあいさつへ。どう対応していいかわからないという山里へ若林は「こんなクソみたいな話、たりないふたり辞めたいんだけど」「MCの器じゃないよ」を言い放ちます。俺たちは「3軍のエース」だから、本来生徒会長や暴走族の総長がやるMCは普通にやったら無理だと。子どものころから地元でリーダーやってきた人間ではない。山里にダメだししながら、若林本人も「俺がこんなこと言うんだね」と驚いていました。
若林は「どうせ言われるなら、張ろうと思ってる」、それに反論した山里に「器が小さいのよ」「(山里の愚痴を聞いてくれることに)一番たりないのはおまえの奥さん」、たりないままの山里と、たりないながらも腹くくっている若林の構図が出来つつあります。そのパワーバランスが出来上がったところで、楽屋挨拶のコントが始まります。若林が予定調和を崩したところでついてこれない山里。練習なのに全然できない山里と意外とできる若林がさらにくっきり浮かび上がります。
続いてスタッフさん初回挨拶コント。スタッフ役の若林が楽しくなってどんどん仕掛けていきます。漫才後半の畳みかけのように速いテンポがたまりません。あとで編集したのを踏まえても、打ち合わせなしのフリートークでこんなネタが完成するのは、本当に2人が実力者だから、3軍のエースと自虐しながらも、エースである自覚が十分にある二人だからでしょう。
TVでは30分弱の尺でしたが、2時間以上の完全版がhuluで公開されています。他にもお笑い好きにはたまらないコンテンツがありますので、未登録の方は是非ご登録ください。2週間無料なので、とりあえず登録してみるのもありです。あと、面白ポイント目白押しの2時間超を30分に編集するとこうなるんだという驚きもありました。切るところがなさそうに思えますが、やっぱり編集後の方がまとまっていて中身が濃く見えます。スタッフさんも本当に好きなんだろうなぁこの番組。もっともっとみたいふたりのたりないトーク。『たりないふたり2020 春夏秋冬 ~春~』完全版を繰り返し見ながら、次の~夏~を待ちたいと思います。