心に闇を抱えた少女 白井雪。彼女と出会ってしまった青年 辻壮太。レンタル彼女を通して、交流していくうちに2人の気持ちは、、、、。
“レンタル彼女”はフィクションで使いやすいテーマです。疑似恋愛が恋愛と違う点、恋愛に発展したりしなかったり、という興味深いポイントは尽きません。有名なのはマガジン連載の『彼女お借りします』です。大学生で、お隣さんでもあり、レンタル彼女でもあり、祖母に彼女と紹介した嘘の共犯者。様々な側面を持つヒロインとの関係性が描かれます。少年誌らしいスカッとした作りですが、本作はもっとシンプル。お金を介した時間単位の契約、レンタル彼女の闇について描かれています。
白井雪という女の子の話が綺麗に単行本一冊で纏まっていて、後味まで綺麗に、スッパリと小気味よく終わってくれます。アフターエピソードと2巻のプロローグまであり、単行本単位で読むのがとても気持ちいい。これから様々な登場人物に焦点が当たっていくことが予想され、怖いけど見たいホラー作品のような味わいがたまりません。
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