佐久間宣行『アナザースカイ』放映記念に、Tverで公開してた連なるコントドラマ『SICKS ~みんながみんな、何かの病気~』です。
今ではTVで見ない日はない大人気芸人のおぎやはぎ、オードリーがレギュラーで出演するコントドラマです。AV女優を処女だと言い張る若林、町中華をしつこくレビューするグルメブロガー春日、学会で間違えてハメ撮りを発表してしまうアンガ田中など1話から濃いキャラクターコントが繰り広げられます。2話を見てびっくりしたのは、この世界観が続いて広がってゆくこと。1話は壮大な物語の序章でしかありません。Twitterなどの感想で「とりあえず3話まで見て」「3話見たら止められない」という意見が多かったのも頷けます。ゲーム『街』『428』が好きな人は、間違いなくハマります。絶対見てください。
「撮れ高病」は、剛腕ディレクター酒井に扮する小木が最高。やっぱ小木さんは、身内を小馬鹿にさせたら天下一品なんだなぁ。5話がめちゃくちゃで笑った。ジャガーさんでもこういう展開あったと思うけど、騙す側騙される側が逆転する展開がツボで大好きです。小木さんずっとめちゃくちゃだ笑
「叩かれたくない病」では徹底的にツッコミにまわっていたブルーが急に矢面に立たされる展開に驚かされました。コンプラ的に良くないものを繰り返すコントかと思ったら、まさかこういう転調があるとは。他のキャラクターも、物語が進むにつれて新たな一面が見れたり、関係性が変わるのがコメディになってて、見続けるうちにドラマとしても続きが楽しみになってきます。
女性同人誌作家のやり取りにキャプションをハイスピードでつける「フルボッコ病」は、当時どういう受け止められ方してたんだろう。2015年の作品ですが、オタク周りの感覚・コンプラは動きが早いので、今だと古く感じちゃいますね。佐久間さんも、続編がやりたいと言ってるように、今の価値観にバージョンアップした『SICKS』が見たいです。