話題の新作『リョーマ! The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様』を見てきました。上映時間の都合で13:10上映の≪Decide≫を選びました。この時はまだ「物語に係わり薄いシーンでちょっとファンサ的に登場するキャラが違うだけでしょ?どっちでもいいわ」と思っていたので。
テニスギャングとのラップ対決や、テニスボールによるタイムスリップなど、すでに展開を知っていたからギリギリ耐えられた感じ。キンプリはこれで展開も未開の地だったので死にかけたんだよな、、、。テニプリ初心者は、オープニングの幸村戦が最初のハードルになる。君が試されている。
本編ではあまり出番のないヒロイン竜崎桜乃がちゃんとヒロインやってるのがびっくりした。そして、リョーマがめちゃくちゃ王子様。テニスも歌もかっこいいので、突然歌い出すのが気になるのも序盤だけ。後半なんか早く歌ってくれよ~って気持ちしかなかったし、最後のデュエットは豪華な演出も相まって感極まってしまった。本当にかっこいい。
本編上映後の『シアター☆テニフェスpetit!』も、原作漫画画像を使ったエコPVですが、チープさは全く感じずストレートにかっこいいです。漫画の一枚絵や決め台詞が楽曲とシンクロしているんですよね。ほんとテニプリは音楽に関する力の入れ方がすごく、情熱を感じます。
約1時間半の熱狂を終え、シアターを後にしたときにはすでに決心していました。次の時間の≪Glory≫ver.のチケット取ろうと。≪Decide≫ver.出演の手塚部長のあの言葉、自分を失っていたリョーマが道を見つける重要なアドバイスが、別メンバーに代わっているなんて。果たしてどんな言葉になっているのか、自らの目で、耳で確かめなければならない。そう感じるのは自然な流れでした。
以下、雑感。ネタバレ多いので、できれば劇場で体験してから読んでね。
■テニスギャング:ウルフ役の杉田智和が最高だった。相変わらず憎めない子悪党が上手い。コミカルだけど、それだけじゃなくて、本作の隠れた主役だと思う。一曲欲しかったけど、杉田さん歌NGなんだっけ。最初のラップかっこよかった。
■ところどころCGの質感がちょっと気になったけど、表現の本質じゃないので問題なし。それより桜乃に乳袋ついてる方が気になった笑。原作絵だとかなり華奢なイメージだったので。それも込みでかわいいからいいんだけど。
■手塚部長が現れた時に劇場が歓声に包まれたのやばかった。ちょっとズレた脈絡で放たれる「さぁ油断せずに行こう」はもはや鉄板一発ギャグの域。「一番苦しい時、お前ならリターンはどこに打つ」は真面目にいいアドバイス。困ったときは、道を失ったときに頼りになるのはやっぱり部長なんだよなぁ、、。
■リョーマが青学メンバーを召喚するシーンが完全にfgoと似た仕組み&演出で2回とも笑ってしまった。縁を辿って通話ができ、消える時は光になってサラサラと、ラスト召喚ではバシュッという効果音とともに、飛来した青学メンバーたち。
■包帯乾と柳生の存在感。テニプリ知らない人に説明が難しいし、知ってる人も意味が分からない。
■宙に浮いて光ってるの観月はじめだと思ったけど、Twitter探しても同じ証言がないので俺の気のせいかもしれない。幻覚?
■エメラルドさん、イラついたからってテニスボール蹴っちゃだめでしょ!!と思ってたら、ちゃんと伏線になっててびっくりした。まだこんなテニスがあったのか。大会では許されないからいままで登場してなかったんだろうけど、こういうアイデアがあるのが流石の許斐先生。タイムスリップ前と後で変わってしまったのはどういう理屈なんだろ?
■グローリーとディサイドのポケモン商法、どうせちょっと映像違うだけで2回も見るかアホかと思ってたけど、結果としては「どうせ数回見ることになったから別の映像わざわざ作ってくれてありがとうね」という感謝しか生まれなかった。
■映画fgoソロモンの英霊が助けに来るシーンも、みんな歌って踊ってほしかったということがわかった。俺が映画に求めてるのはそれ!!ヒーロー戦記は雑な一言ポーズがあったから満足してたんだ。
■このテニプリを原作未読で楽しめた新海誠すげぇよ、という変な角度で見直してしまった。でもたしかに(新海誠が重要視している)観客の感情コントロール度はすんごい。中盤以降何が起こっても許せる気持ちになる。脳がガバガバになる。
■テニプリのコンテンツ力使えばいくらでもそれっぽくできるのに、ぐっと絞ってこの選択をとった許斐先生に一生ついていきます。ほんと「まだ誰も通ってない道はないか」を体現し続けるのは楽な道じゃないだろうけど、跡部様のアドバイスを生み出せる人だから、そういうことなんだろうな。御身体、特に腰をお大事にずっと漫画描いたり歌ったりしてください。