【漫画感想】貧民、聖櫃、大富豪1巻(高橋慶太郎)

 

 

ヨルムンガンド』『デストロ246』の高橋慶太郎が挑む新境地『貧民、聖櫃、大富豪』がついに単行本化されました。

 

本作は、女子高生聖夜が「箱」の御使いを名乗るメディチとともに謎の戦いに巻き込まれていく、というストーリーです。帯にあるマネー×ファンタジーという不思議なジャンルカテゴライズに最初は「!??」となりますが、読み始めてその謎はすぐに解けます。異世界での戦闘は、攻撃にも防御にも現実世界のお金が使用されます。魔力≒お金のようなイメージです。

本作1巻の見どころは圧倒的なスピード感です。わかりにくい設定の説明とあるじと「箱」御使いの組み合わせ5組の紹介をたったこの1巻(178ページ)でやり切りました。5組もの各キャラクターの性格や状況、戦いの目的までサクッと紹介しているのはなかなかに練られた構成です。また、こういう凝った設定の作品は、読者にルールを理解させるまでに冗長にページを割いてしまい、面白く読み進めることができないことがあります。しかし本作ではあっという間に主人公聖夜がそのルールを理解したため問題ありませんでした。普通こいった状況や世界観を受け入れられないものですが、聖夜はなぜかあっさり理解してしまいます。異常なまでにアグレッシブで頭もよく行動的。しかもそれは決してご都合主義主人公ではなく、その理由も説明されます。合理的説明とエンタメ要素を十二分に引き出しているこのスピード感あふれるネームに振り落とされないように読んでいるとすぐに178ページが終わってしまいます。

個人的に好きなキャラはフワちゃんですね。お嬢様かつ優秀な企業家であり、性格もよくルックスもかわいいのに、ちょっとヤンデレっぽいのが最高です。御使いとのコンビ感も良く、硬い戦略を取っていますが、今後どうなるのか、、、。1巻のラストも続きが気になるヒキになっています。この圧倒的スピード感、2巻が出るのを待ちきれない一冊です。

 

 

 


◆チラシ裏◆

最初、数ページ飛ばした!?と思うほど、状況転換早い&主人公の状況理解が早くて、ついていけるかどうか不安だったけど、ついていけるとこのスピード感、癖になりますね。このままかっ飛ばしてほしい。

 

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