漫画感想/徒然チルドレン 11巻(若林稔弥)

 

クリスマス、お正月、新学期
クライマックス直前のカップルたち

 

週刊少年マガジンで連載中の青春オムニバス『徒然チルドレン』11巻が発売しました。

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10巻は文化祭でしたが、11巻は2学期の終わりからクリスマス、お正月と各々の年末年始の過ごし方が描かれています。クラスのクリスマス会や部活、恋人と過ごすクリスマスなど、色とりどりの恋模様がぎっちり詰め込まれています。3年組は受験&卒業が間近、2年組も一年の終わりが近づいているということで、クライマックス直前の面々が見られます。すでに付き合っているカップルは進展があったり、ひと悶着あったり。まだ付き合っていないカップルは付き合い始めたり、衝撃的な告白があったり。

個人的に好きなのは東条さん×荻上くんと千葉×桐原先生、そして今回表紙にもなっている本山くん×榎本殿です。若林先生が「読み終えたあと、この表紙の意味が変わります……。」ってツイートしていましたが、まさにそう。本山くんの眼鏡の奥の表情に何を見るかは読者次第なんですね。あとがきで「どうしたらハッピーエンドになるかわからないこが何人かいます」と不吉なお言葉も。怖い怖い怖い。12巻が最終巻のようで、楽しみのようで怖い。怖いけど楽しみです。

シンプルな線で構成された絵で、細かいところは読者の想像で補うタイプの作画です。その分、コマ割りが変化するところで感情がぐわっと持っていかれます。いままで1ページ8コマのサイズで読んできたキャラの表情が、アップになるインパクトがすさまじくて。このキャラのこの表情見てくれ!!という気持ちが伝わってくるんですね。あと毎回「おしまい」で締めるスタイル、これも変な余韻を残さないで、あくまでオムニバスだよ!次は違う話するからね!というメッセージになっていて、読者が気持ち切り替えるブリッジになっています。ひとつひとつのエピソードが強いからこそ、しっかり箸休めさせてから次を読ませるシステム作り大事だなぁと思います。

 

 

チラシ裏のコーナー
この表紙、発売前は「かわいいー!」とかツイートしてましたが、本編読むと虚無しか感じねー。本山君の表情は読み手次第ですね。強く生きて。
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