漫画感想/恋は光 1~7巻(秋★枝)





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ほのぼの恋愛ストーリーの名手 秋★枝先生が描く不思議なラブコメ『恋は光』の紹介です。

“恋の光”が見える大学生・西条は、東雲の「恋を知りたい」という言葉が気になった。幼馴染の北代、人の彼氏を奪いたくなる宿木、を巻き込み、恋の研究が始まる。

 

主人公の西条は理屈っぽい大学生。世捨て人ごっこなど北代に揶揄されたりもしますが、大学の授業は真面目に出ています。口数は少ないですが、北代との会話の内容は面白く、自然帯で心地よいです。友人は少ないですが、誠実で、好感が持てます。そんな彼の周りに集まってくる女性たち。ラブコメだからしょうがない、と読者は思うかもしれませんが、不思議な縁で繋がった彼女たちの行動がまた、興味深いのが本作最大の魅力じゃないでしょうか。ひとの彼氏だと知ると奪いたくなる宿木さんの行動を、感情的に否定しない北代と東雲。恋敵であるはずの3人がいつのまにか、お互いをフォローしたり、ちょっと邪魔をしたり。

恋を考える、という集まりということもあり、みんな自分の気持ちを正直に告げます。私だったら大丈夫だ、仕方ない、辛い、嫌だ。秋★枝キャラ特有の嫌みのなさがとても良い方向に作用していて、全キャラ大好きになります。(それが逆に結末の賛否両論につながる気もしますがそれはまた別のお話)

女性陣が買い物に行ったり飲みに行くする描写が多く、この仲良し感は見ていて和みます。ヒロインたちが仲良くなるラブコメは多いですが、本作は圧倒的にヒロイン通しの絡みが多いです。女性同士のやりとり、大学生らしいゆったりとしたキャンパスライフを眺めているだけでも、楽しめる作品です。こんな大学生活送りたかった。

1~3巻程度で完結が多い秋★枝先生には珍しく長い本作。”恋の光”とは、恋愛の行方は、など気になるポイントが丁寧に描かれています。出会いがあり、様々な気付きがあり、あの選択に繋がった。読みながら楽しいだけでなく、読者にも考えさせられることがあり、得るものがあります。多くの人に読んでもらって、話合いたくなる作品です。

 

 

チラシ裏のコーナー

一気に読んで大ハマりして書き上げた記事です。勢い大事。1巻冒頭の「身近な成功例をこれしか知らんのだ」とか読みかえすと発見もいろいろありそうで、これからこの作品何度も読むんだなと思うと、それはそれで楽しみなわけです。

ラストは賛否両論あるみたいですが個人的には大納得です。マルチヒロイン制な時点でそういう意見もでてくることは仕方ないでしょうし、サブヒロインをそれだけ魅力的に描けているということだと思います。あと、秋★枝先生はパートナーが決まっているラブコメが多いように思えます。男主人公に、ヒロイン複数の作品が初めてだからそういう意見持たれやすいのでは?(こういう形式の秋★枝作品あったら教えてください。)

 

 





2 comments to “漫画感想/恋は光 1~7巻(秋★枝)”
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