漫画感想/川柳少女 9巻(五十嵐正邦)☆





卒業が区切りの悲しい別れ
琴姉の恋ぎっしりの9巻

アニメ人気と並行して絶好調の原作『川柳少女』のなんと全編書き下ろしの9巻が発売されました。TVアニメ1~4話付きの特装版と同時発売です。特装版は数日前から店舗に並んでいるようです。

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進級前の春休みは、琴姉の運転でキャンプにお出かけ! 楽しくて賑やかで、ハプニングだらけの道中で、琴姉の秘めた想いが明かされる……!?

全編書き下ろしだけあってかなり気合の入った長編になっています。エイジと幼いころから一緒だった琴姉にクローズアップ。冒頭はいつもどおりのキレッキレのコメディから始まり、徐々にシリアスになっていきます。1話構成の枷を外した五十嵐先生はこんな風に物語を作るんだと驚かされました。部長のギャグパートや嫉妬する七々子などレギュラーメンバーの面白いところも余すところなく出番があります。出番そんな多くないのにピンポイントでかわいいアピールしてくる七々子はすごい。メインヒロインの格が備わっている。

ラブコメのメインヒロイン以外のいわいる負けヒロインは、ラブストーリーとしての扱いが難しくなることがあります。メインヒロインに話が集まれば集まるほど出番は減り、主人公とのフラグも難しくなっていきます。幼馴染かつ姉、エロネタなど非常に面白いキャラだけど、メインのヒロインではない。そういう悲しいポジションではありますが、そこにスポットライトをあてて、しっかり真正面から向き合ったお話でした。この話を読んで琴姉のファン増えたんじゃないかと思います。背伸びしてブラックコーヒーを飲んでいた琴姉にどこか自分を重ねていた部分を見つけたり、最後の想い作りに奔走したことを思い出したり。人は誰もがメインヒロインではない。何かを区切りをつけた過去を思い出しつつ、それでもなんだかんだ言ってまた登場するであろう琴姉を応援したくなる1冊でした。





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