漫画感想/金剛寺さんは面倒臭い 6巻(とよ田みのる)





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幸福な蛇足に包まれる一冊

駆け抜けるハイテンションラブコメ『金剛寺さんは面倒臭い』6巻が発売されました。

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6巻はなんと蛇足編。“ハッピーエンド後の蛇足”と公式で名言する蛇足っぷり。紙の雑誌応援のために付属ハガキのみで希望エピソード募集したり、その様も作中漫画家とリンクさせてメタにしたりとやりたい放題。第四の壁が語られた時点でやると思ってはいたけれども、いざ実際に第四の壁をぶち破られるのは爽快の極みですね。

以前ドライブもとよ田みのる先生が実際に体験して描かれたように、今回もそういうエピソードがあります。登山やエビフライ作りなど経験者しか味わえないであろう景色を創作者が体験して披露するというのはほんとうに素晴らしいこと。あの連続見開きの光景は、読者の脳裏にも焼き付いて離れない体験となりました。

とよ田みのるファンには第29話が最高のご褒美。これは何でもありの懐の深い本作だからできた出会い。出会うことのない平行宇宙がここで交差する奇跡に感謝です。

蛇足でありながら、唯一残された本編への繋ぎの30話。常にクライマックスだった本作の本当にクライマックス前。最終7巻が待ち遠しい限りです。





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