『ゲーミングお嬢様』単行本がついに出ましたわ!ジャンプ+で配信されている本作。単行本1冊分たまっても結構長い間単行本が発表されなかったから、単行本出ない(もしくは電子のみ)のパターンかとヒヤヒヤしましたわ!無事コミックス発売されたので、2話以降も格ゲー部分(用語・ネタ・エピソード)を解説していきますわ!
■2話
浅瀬
練度や考えが浅い様子。謙遜ではなく相手を煽ると気に使う言葉。例:浅瀬でパチャパチャしとんのか?。極まれにスト5の神崎ビーチステージを指すことがある。
格ゲー星人
格ゲー星人が地球に侵略に来て、一人だけ地球人代表を決めて対戦する時、その代表に選ばれたい、というときどの話から出たワード。この”地球人代表”には、単純に一番強いだけではなく、例えばウメハラだったら、もし負けて地球が滅びてもしょうがない、くらいに他人から認められる人間になりたいという深い意味が込められている。将棋業界に将棋星人というエピソードがあり、そこから派生したもの。Punkが初期、地球人には理解できないほど強いという意味で格ゲー星人(宇宙人)と称されたことがあったが、EVOでときどに負けて涙を流すなど、人間らしいエピソードも広まり、最近は言われることはなくなった。
私は投げキャラ倒すから隆子他全部
かつて闘劇のスト33rdでウメハラがヌキと組んだ時の「俺はユンを倒すから、大貫他全部」が元ネタ。実際大貫が決勝まで勝ち抜き、最後にウメハラ優勝候補が最強ユンを倒して優勝した。ウメハラの不遜さと有限実行力を表すエピソード。
前或姫
前歩き。ストリートファイターで細かい間合い調整をする必要ある時にする行動。ダッシュやステップより玄人好みだが、後ろにレバーを入れられないため即座にガードすることが難しくリスクがある。ウメハラは普通のプレイヤーではできない長距離を歩くため、ただの移動なのに「ウメ散歩」と呼ばれ、動画勢には非常に盛り上がるポイントである。
5:5(神ダイヤ)
各キャラの有利不利を表した表をダイヤグラムといい、昔はよくゲーメストに載っていた。これについて討論するだけでファミレス一晩過ごせた(もちろんそのまま朝ゲーセンに行く)合計を10とする比率で表わす。5:5はキャラ差が(ほぼ)ない。昔の格ゲーは、いまでは考えられないほどにキャラ差が存在したため、7:3(終わってる)、8:2(ゲームじゃない)みたいな組み合わせもあった。
今考えるとこのキャラ選でおかしな話
ウルⅣで、代表的な攻めキャラユンで守るのはおかしすぎる。無敵技もあるが、それより機動力を生かして攻めるべきである。ユンは雷撃蹴という空中から急降下する技を持っており、ストリートファイターの常識を覆す攻め能力がある。スト4シリーズ最後のカプコンカップ決勝では、かずのこユンの雷撃蹴がうますぎて、ウメハラ殺意リュウは途中まで詰まされていた。それほど雷撃蹴は強くて、玄人が上手く使ったら鬼強いし、素人が適当に出しても強い。海外ではダイブキックと呼ばれており、それだけにクローズアップした格ゲーまで作られている。
「あいつに勝ちたい」という原始的なエゴ
格闘ゲームは、1対1であり、引き分けがほとんど成立しない。タイムオーバーというレアケースを除けば、相手の体力をゼロにすることが勝ちの条件。運の要素もなく、味方のせいにもできない、非常に原始的でわかりやすい環境の中、相手の尊厳を全力で踏みにじることに全力を注ぐことができるゲームである。「勝ちたい」というと聞こえはいいが、その実「凹ませたい」「打ち負かしたい」「めちゃくちゃにしたい」を、ゲーム内で一切の言い訳を排除して実行できる、エキサイティングなゲームだ。
■3話
LP(レディーポイント)
元ネタはスト5のLP。ランクマ勢にとっては金や命と同価値、いやそれ以上の数字。
ザンギじゃねーか
3話扉絵にもあるように、ランクマッチの負けで失うポイントは、勝って得るポイントの数倍であることが多い(ゲームやランクによる)。そのため、ワンチャンあるキャラは対戦相手として嫌われがちである。隆子お嬢さまのザンギ嫌いに、そういう背景が足されて生まれたリアクション。実際、一人自宅でランクマしてて「●●じゃねーか」と呟いてしまったことがある。フォルテじゃねーか。
恐るるに足らず(ゲージのない3rd春麗)
3rd春麗は立ち回りは強いが、ダメージ源が鳳翼扇しかない。そのためゲージがないうちはローリスクである。全然怖くない。絵はゲージ溜め中の春麗。3rdは通常攻撃空振りでもゲージがたまるので、下がって連打しがち。
無線の重力に回線を引かれた人(ワイファイノイド)
昨今はだいぶマシになったが、無線通信対戦に嫌な思い出がある格ゲーマーは多い。ラグのせいでほとんどゲームにならないのに、命より大事なポイントを奪われた記憶が脳に刻まれている。ラグが与える影響はその格闘ゲームのゲーム性にもよるが、ストリートファイターシリーズは、まぁ辛い。あと、単純にゲームにならないのでムカつく。
ノロノロ、、ガタッ、ガクッ
このコマ、ラグい対戦を表現するのがめちゃくちゃ上手くてびっくりした。マジでこんな感じになる。よく水中とか宇宙に例えられ、重力が重くなったかのような錯覚をうける。ふざけんな。
多少軽くなりましたわ!
試合中に軽くなったりするからたちが悪い。もちろん試合中に重くなったりもする。ふ ざ け ん な 。
アイイイイイイイ!!!
ヌキの発声。本人は言った記憶がないが、映像には残ってる。とりあえず盛り上げたい時に便利。もう誰もツッコまないが、勝ちたがりTVのトーナメントでふ~どがガヤってる時に言ったりもする。誰が言っても盛り上がってる風に聞こえるのですごい。
ブブッ
ストⅤで対戦相手に切断されたときの音。ブブる、ブブった、などと動詞化して使われるほどおなじみ。ストⅤ初期は通信環境が悪かったり、負け切断のペナルティがなかったのでよくブブった。(通信関係の類語:地球)
4話
エル・フォルテ
スト4シリーズのキャラ。ルチャリブレを使い軽快な動きと投げ技で対戦相手を 翻 弄 し て くる。アバネロダッシュというただ走る技から、急停止・下段・中段などを繰り出し、対戦相手の怒りゲージを溜める戦法が得意。いま「エルフォルテ」でググったら「嫌い」がサジェストされた。エルフォルテ使いで有名なぺぺだいさんは、ルックス性格ともにナイスガイだが、彼くらいいい人じゃないとエルフォルテ使えないという噂がある(類:投げキャラ使いは性格よくないと練習相手が居なくなる)
芸術的な操作精度!!~阿修羅像に見えてきた~信仰対象なのでは?
フォルテのアバネロダッシュ⇒急停止を、正確な距離調整しつつ連続で出すのは意外に難しい。うまくできるプレイヤーは(こんなくだらないキャラよくやるなという揶揄も込めて)ちょっと尊敬されたりする。また、アバネロ&停止を繰り返すモーションが変で、顔や手が分身して複数あるように見える。この様が阿修羅像であり、さきほどの尊敬とダブルミーニングぽく信仰対象とされている。
目の前!
エルフォルテは気が付くと目の前にいる。そこからダウンさせてわけわからん択を連続で通すのがフォルテの勝ちパターン。全部の択が太くてループするのがお排泄物。
「誰ですの?こいつを神とおっしゃった方は!」
3rd強豪プレイヤーこくじんがウメハラに勝って叫んだ「誰だよこいつを神って言った奴は出てこいよ! 」が元ネタ。併せて言った「そういうゲームじゃねぇから!」も有名で、Tシャツにまでなった。
とりあえず、4話まで。要望があれば続けます。ネタ一つ一つ拾って読むと、ランクマ一日ぶっ続けたくらい疲れますわ!!
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