Twitterで話題沸騰『僕の心のヤバイやつ』4巻が発売されました。激ヤバイラストカードセットが付属した特装版も同時発売。Karte.45「僕は待ち合わせした」からKarte.57「僕は僕を知ってほしい」とおまけ「僕の今昔物語」が収録されています。
伝説のクリスマスイブ回から年末年始、初詣まで、2人が心を通わせていく珠玉のエピソードが紡がれます。漫画の続きを借りる待ち合わせが、クリスマスイブ14時渋谷。明らかにおかしい。早めに待ち合わせ場所のハチ公前に着くと、ひときわ目立つ美少女が一人。彼女も早く来ていた。パンケーキが有名なカフェに連行され、ショッピングやイルミネーションを回る。気が付けば2人は、手をつないでいた・・・。
毎巻クライマックスだな!と思う盛り上がりですが、今回は本当に重要な話ばかり。2人が心を通わせてゆく話を、こんな丁寧かつ大胆に描き連ねていくことができるなんて。長くラブコメを読んできましたが、こんな基本的で、効果的な作劇方法があるなんて、と毎回驚かされています。エピソードの丁寧さ、人物の表情や台詞の細やかさ、どれひとつをとっても職人の仕事です。『ロロッロ』描いてる作者だとは思えねぇよ・・・。
思春期特有の気恥ずかしさを抱えた市川ですが、それでも言うときは言う。一日好き勝手連れまわして反省している山田に対して「楽しかったから」大丈夫だ、と言える男市川。自然な流れから手を握り返せる男市川。手をつないで歩き、目が合って、恥ずかしくて視線を外す市川。なんだかんだ言ってラブコメ主人公してる市川。かっこいいし可愛い、等身大の少年の魅力があります。そして、ここまで関係が進んでもKarte.49のイマジナリー京太郎みたいなバランスの取り方できるのが、桜井のりお先生の凄いところ。また、山田も言うまでもなく可愛いです。気合いの入れたイブデートの装いもいいし、公園待ち合わせ時の犬の散歩スタイルも好き。テレビ電話の時もそうですが、露出高いのがいやらしく感じないのは本当彼女の魅力です。(それでも市川には十分脅威)
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