漫画感想/娘の友達 7巻(萩原あさ美)





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ネットで話題の作品『娘の友達』完結7巻が発売されました。第54話「許されないこと」から最終話「月を盗む」まで収録。表紙は花束を持った古都。その笑顔が示すものは・・・。

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難しい選択がある。やりきれない夜がある。良いとか悪いとか、分からない時がある。そんな時「自分が決めるんだ」自分が来たいから来た。したいからした。長い夜が明ける。月はもう、見えない。

なかなか先が読めない展開に賛否両論を巻き起こした本作ですが、ついに完結しました。互いが互いを必要とし、自分の鏡とすることで、共依存以上の関係になりました。恋愛関係だったのか、どうかは難しいところですが、そこを重視するラストにはなりませんでした。この出会いを経て、今後どう生きるのかという結末。軟着陸という表現も出来ますが、読者に対して責任を果たした結末になったと、自分は思っています。本作を読んで、いろいろ思う事はあると思います。それを胸に、今日も生きていきましょう。

チラシ裏のコーナー
女子高生とおじさんの関係性を、セクシーなもの、恋愛的なものにダイレクトにしない漫画。結構な思考実験だったなと思います。読者が期待している方向に、寄せないという作り方をどう見るかは難しいところです。読者が期待する形にしない、作家性を押し出した作品がもっと増えてもいいと思います。




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