漫画感想／カノジョも彼女 5巻（ヒロユキ）

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7月からアニメ化が決定している『カノジョも彼女』5巻です。37話から45話まで収録。表紙は髪を下した咲ちゃん。

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ヒロユキ先生独特の価値観・空気感が魅力のハイテンションラブコメ。親に焚き付けられてバニーガールコスプレで直也を誘惑する咲。反応してほしいけど手を出されるのも怖い。約束を守ってほしいけど、当然のように守られるのもいや。その結果「めちゃくちゃ興奮しつつギリギリで我慢して」ほしいというめちゃくちゃ高度な反応を求められる直也。こういうお互いの目的がひっくり返ったり、わけわかんなくなる瞬間のコント感がたまりません。第39話「妹を使おう」はサブタイトルがもうやばいですが、その通りの内容なんです。ミリカが妹を紹介し、私とくっつくとこんなにかわいい妹ができるぞ！という理屈を繰り広げます。直也は「でも、それで付き合う男とか　どう考えてもヤバい奴だよ！！」と応戦。直也は自分のヤバさを武器に立ち向かいます。最後は「妹にしたかった・・・」と哀愁を漂わせて去ってゆくむなしい勝利を得た直也。いったい何を見せられているんだ。

変な価値観と理屈が入り乱れ飛び交う一方、ヒロイン（と直也）が魅力あふれるキャラになっているのもポイント高いです。こうしたい、こうしてほしいという思いがあり、満たされたり満たされなかったりするのがみんなかわいい。咲の友人紫乃は、直也に只ならぬ思いを抱いていて、シリアスなラブストーリーになりそうな予感も1ミリだけあります。今後どうなっていくのか、やっぱりいつものバカ話に尽きるのか、先が楽しみな作品です。