【漫画感想】新井理恵劇場 猫山さん2巻(新井理恵)





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奇想天外四コマ漫画『ぺケ』で一世を風靡した新井理恵が送るショートギャグ漫画『新井理恵劇場 猫山さん』の2巻が発売されました。

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現在新井理恵先生は、本作のほかに『ヨタ話』と『日常の秘め事』を連載していますが、本作は徹底的に猫にフォーカスを合わせてあります。猫山さんという、猫?なのか人間なのかよくわからない生き物を主人公に、「猫山さんが●●だったら」という毎回違う設定のオムニバスショートギャグです。

よくある設定に猫山さんという不文律を突っ込むことでわけのわからない状態になるのが特徴です。エブリデイマジックは、新井先生がギャグでよく使う手法です。脳髄ジャングルのまくらん、うまんがのまくまくなど、日常に謎の生き物を放り込むことで、不思議な空間を作り出します。とりわけ猫山さんは、意図的なボケでもツッコミでもなく、ただ場をかき回す役割となっています。他の登場人物が猫山さんの行動を説明したり突っ込んだり、ぎりぎり世界観を維持してるようなハラハラする作品です。

全体的に新井理恵成分は少な目です。毒舌、時事ネタ、下ネタなどはあまり使われていませんが、微妙な学校あるあるネタや特撮、ドラマ、童話など誰にでもわかるネタがチョイスされています。そのため新井理恵初心者にも入りやすい作品になっています。また新井理恵先生の描く猫は、猫好きに評判が良いので猫好きにはオススメの一冊です。

 


◆チラシ裏◆

新井理恵古参ファンには『日常の秘め事』や『ヨタ話』の方が合ってるかなぁ。新井理恵の毒舌ギャグはこちらの方が成分濃いので。個人的には、毒はもちろん、新井先生特有の恋愛観持っているキャラが好きなので、『ろまんが』『ラブレス』やバーズでやってたストーリーものシリーズ復活してほしかったり。

 

 

 

 





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