ちょっと暖かいファンタジー日常譚『ルリドラゴン』3巻です。16話「ドラゴンになってよかったこと」から24話「きもいね」まで収録。
「裏表無くてしんらいできるからわたしは好き」という評価は非常にルリらしい。不器用ながら、周りと本気で向き合って受け入れられていくルリの姿にちょっと泣けてきます。周りの友人も良い人が多くありがたい。みんな等身大の人間で悪口も言うけど、本質的に嫌な奴ではないっていうのがリアル。登場人物の生っぽさは『よつばと』とかのリアル日常系を彷彿とさせます。通常の漫画のキャラ以上の何かを、読者は彼女たちから受け取っている。
天気操作は、龍はできないけど、ルリは人間だから別にやっていいよ、というご都合主義だけど熱い展開好き。ドラゴンの能力が学校行事を救い、みんなの役に立った。これはルリの存在の肯定に繋がるし、実行委員がツノ付け始めたのは痛快でもある。
チラシ裏のコーナー
少女というより少年っぽさがあって、もし実写化するなら日向坂正源司にやって欲しい。