漫画感想/チェイサー 5巻(コージィ城倉)





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新しい手塚像と当時の編集部を記す伝記的作品
漫画家の成功とは!?

 

漫画の神様手塚治虫を追い続ける男を描く話題作『チェイサー』5巻が発売されました。マガジン、ジャンプ、サンデーが発行部数100万部でしのぎを削っていたころのお話。漫画家自伝漫画ファン、手塚治虫ファンにはたまらない作品です。

ジャンプ連載「おれのドラゴンボゥル」で大ヒットをあげた漫画家海徳光市。ボウリングブームなど社会現象を巻き起こし、重版を繰り返します。しかし年収では手塚治虫を超えても、まるで勝った気がしません。打ち切られても打ち切られても少年誌に精力的に作品を発表し続ける手塚治虫を追い続ける彼。クリエイターとして素晴らしいものを作り上げるのが大事なのか、収入や人気が大事なのか、海徳本人と担当編集者、アシスタントなど様々な意見が飛び交うのがおもしろいです。実際当時のジャンプで人気作家ならお金なんかわけがわからなくなるほど稼いでるでしょうし、クリエイターとして彼を超えたいという欲求が第一になるのはわかります。編集者としては、売り上げが必要なので、読者人気、特に当時のジャンプのメイン購読者である子供の人気を第一に考えて提案してきます。各々の立場、視点で行動する様々な人物が登場するのは『グラゼニ』っぽくていいですね。

5巻ラストではついに、チャンピオン名物編集長カベさんと『ブラック・ジャック』の登場が、、。手塚治虫の没落と復活は有名な話です。手塚治虫はこの『ブラック・ジャック』関係の話がおもしろいんですよ。いいところでヒキますね、続きが気になります。サンデーで『魔の山』を描かせた編集も仕事がデキる雰囲気あり、今後も何か起こしそうですね。

 

 

 

 

 

 





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