漫画感想/進撃の巨人 30巻(諫山創)





始祖の力をめぐる大混戦の中、ついに”すべての道が交わる座標”にたどり着いたエレンとジーク。彼らの真の目的、そして進撃の巨人の能力がいま語られる。

ファン待望の『新劇の巨人』30巻がついに発売しました。第119話「兄と弟」から第122話「二千年前の君から」まで4話収録されています。今回はまさしく、兄と弟、そして父の物語です。2人は過去の記憶を辿って父グリシャの行動を追体験します。パラディ島に移ってからの新しい生活、彼は二度目の人生をどう生きるのか。壁の王の根城を発見するも決断しきれないグリシャ。それを見たエレンは、、、。

この物語、世界観の核心に迫りつつあるのをビンビン感じます。無常な、過酷な世界で常に選択を迫られてきた人たち。エレンも、ジークも、グリシャも、ユミルも、各々自分なりの行動で抗ってきた。その因果が絡まりこんな歴史が連なってしまっているということ。この連なる悲しみを止めることができるのか。第122話「二千年前の君から」はこの物語の始まりの話です。巨人を徴用しこの世の大地を巨体で支配し続けたエルディア、巨人尽きぬ限り永遠に続くと思われた悲劇。二千年前の君から続く悲劇をエレンは止めることができるのか。

一般的に、スケールが大きくなると冗長に感じてしまうことがありますが、進撃の巨人はそんな感じが全くない。常に新しい情報と展開が押し寄せてきて脳みそが処理しきれないことに快感を覚えます。連載当初は少しおぼつかなかった作画も、現在では大迫力で絵で魅せるページも多い。怒りと悲しみにあふれた世界なのに、エレンたちが常に前を向いているので、読者は(ところどころでショックはうけるものの)大きく落ち込んでいる暇がありません。物語に没頭する、という体験を味わえる稀有な作品です。

次の31巻は4月発刊予定。単行本派ですが、待ちきれないので月マガ読んでしまいそうです。

 

 

チラシ裏のコーナー
29巻の時の全巻一気読みセールで追いついた人間なんですが、やっぱすごいっすね。一気読みの充実感には及ばないものの30巻にも圧倒されました。早く続き読ませてくれ~




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です