実の母親との奇妙な関係を描く『大蜘蛛ちゃんフラッシュ・バック』完結6巻です。カバー中裏表紙に、ヒロインの髪の長さのこだわりが。
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個人的に大好きなバレンタインエピソード。靴箱のチョコは誰からか。誰からチョコをもらえるか。お返しはどうするか。青春のワクワクが全部詰まったエピソードです。母親からのチョコはギャグに使われがちですが、本作ではちょっと意味合いが違いますね。
第33話「母さんいままでありがとう」は素晴らしい名エピソード。これを描くためにこの作品があったのではないかと思います。母親のことが気になってしまう主人公のラブコメというと、もっとべたべたしたものになりそうですが、植芝先生独特の空気感で青春を感じさせる清々しい作品でした。もちろん記憶がフラッシュバックすることはないですが、男の子はみな通ってきた記憶を思い起させるような不思議な読後感がありました。植芝先生の次回作が楽しみです。