漫画感想/龍と苺 2巻(柳本光晴)





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新時代の将棋ヒロイン誕生!!『龍と苺』2巻です。第8話から第17話までが収録されています。

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伊鶴八段との対局に敗れた苺。今すぐ戦って勝ちたい。しかしトッププロと素人が対戦できる機会は皆無。しかし苺はあきらめずに伊鶴八段が対局する将棋会館に乗り込むのだった、、。

 

圧倒的な個性がぶつかり合う。それだけでこんなに漫画って面白いんだと驚かされるのは前作『響』と同じです。今回は将棋という競技の上にそれがのっかるので、小説というモチーフよりわかりやすい。それに響は小説の上でほぼ最強でしたが、今回は主人公苺の上に、倒すべき強者が待ち受けている。これはわかりやすく少年漫画の展開です。しかし、その展開を構成するのは一癖二癖もある登場人物たち。「将棋は性格悪ぃ奴ほど強い」なんて台詞が出てきますが、本作に出てくる強者はほんとに性格悪いし柄も悪いしすぐ手が出る。いや将棋関係なくすぐ手が出るし性格悪い。苺を止める目的があるとはいえすぐげんこつが出てくる宮村、宮村を面と向かって老害扱いする校長もいい味出しています。脇役も相当キャラが立ってます。

2巻にしてヒロインの滝沢が登場します。熱意をもってプロを目指しているけど天才苺にあっという間に追い越されていく凡人。本作で珍しく感情移入しやすいキャラクターで、いちばんかわいい。なんでこんな枠に眼鏡の太っちょを配置したんだ、、、。1巻登場し苺のライバルになるかと思われた月子は2巻にほとんど登場しないし、漫画の定石を覆してきます。これからも何が起こるかわかりません。いま竜王戦予選やってますが、負けたらまた将棋会館のりこんじゃいそうだな、、、。

チラシ裏のコーナー
1巻よりバイオレンス度は控えめ。もっとパイプ椅子振り回してほしかった(違

 





4 comments to “漫画感想/龍と苺 2巻(柳本光晴)”
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