漫画感想/シューダン! 2巻(横田卓馬)

男女混合青春サッカー漫画『シューダン!』最新2巻が発売されました。8話「ナナセたつ」から16話「両角禄郎」、西美薗FC戦などの遠州杯その後、そしてロクの覚醒が描かれています。

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ナナセの存在が独特なのが興味深いです。少年漫画における一般的な“ヒロイン”という感じではなく“戦友”と言った方がシックリくるのではないでしょうか。サッカーに対するモチベーションが高く、実力もあります。それでも女子であって、人間関係の機微に聡いところもあります。人との距離を詰め方を知っていたり、「男子同士ってそういうところあるね」と、ロクの事情に踏み込んで行ったり、浜西FCをいろんな意味で動かす役目を背負っています。12歳という年齢は男子より女子の方が精神的に成長している時期です。勝負後に大岡裁きをしたり、勝利後の抱擁を失敗して「おしいっ」と毒づいたり、精神的余裕があります。彼女が来たことでこのチームは変わりました。彼女は実力的にも精神的にもこのチームの支柱です。サッカーを全力で楽しんでいる彼女がこのあとどんな決意をするか、3巻収録分のことを考えると複雑な気持ちになります。

12歳、小学校最後の一年間。エンジョイ勢のサッカーチームに、ガチ勢女子が一人入って来たらどうなるか。もしかして、取材先のサッカーチームに同じシチュエーションがあったのではないかと思うくらい、本作はリアルです。浜西FC全員は漫画キャラとして魅力的なのはもちろん、とてもリアルに小学生の生態を描写されています。小学生のあの不思議なテンションの高さ、会話やリアクションなど、漫画のキャラクターではなく、リアルの小学生をコミカライズしたような生々しさがあります。テンプレ的な少年漫画らしいキャラとは違う彼らの息遣いが本作最大の魅力です。

 

チラシ裏のコーナー

スカシ野郎こと八巻律って『背すじをピン!と〜鹿高競技ダンス部へようこそ〜』の八巻章の弟ですかね?言動が似てるし「兄貴が言ってた」という台詞もありますし。ダンス部顧問のみちるちゃんも登場していますし、同じ世界が続いているのを感じられるのはとてもうれしいです。

2巻と同時発売のジャンプ本誌でシューダン!完結しました。早くも来月に最終3巻が発売される模様。うれしいやら悲しいやら、もっとみんなのサッカー見たかったなぁ。何はともあれ、横田先生お疲れさまです。また次の作品で、楽しませてもらいます。

 

 

2 Comments
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