漫画感想/食戟のソーマ 30巻(附田祐斗・佐伯俊・森崎友紀)

複雑に絡み合う素材と物語のハーモニー

 

『食戟のソーマ』30巻が発売されました。254「饗宴と飢餓」から262「希望の唄」までが収録されています。連帯食戟完結!

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連帯食戟ラストの大将戦、えりな&ソーマ組vs司&竜胆組「2皿だけのコース料理」対決がきれいに詰まった30巻、非常に読み応えがあります。司&竜胆組の料理披露から始まり、司と薊の出会いエピソード、えりな&ソーマ組の作戦の結果、料理、ネタ明かし、そしてリアクションと連帯食戟ラストに相応しい豪華な盛り合わせです。

周りの人をはだけさせてしまう”おさずけパルス”、ネギまのくしゃみを思い出させる読者サービス的な設定ですが、唯一絶対コメディ側に寄らない薊の真面目な説明と合わせるとなんかシュールで笑えます。これも佐伯先生の描く高クオリティな作画だからこそ生まれる技。キャラクターの鬼気迫る表情と下着姿のハーモニーが最高。262「希望の唄」の展開は読者の予想をいい意味で裏切らず、見たいものを見せてくれました。熱い展開とリアクションとあのラスト、王道を征くすばらしさがありました。

259「二人の食戟」は、えりなにスポットが当たるエピソードです。本作の女性キャラは花を添える”ヒロイン”ではなく誰もが主人公たる存在として表現されています。えりなはその代表格で、この話では完全に主人公です。彼女の背景、ソーマとの関係性、すべてが新しい皿への道となり、全てを薙ぎ倒してゆく様が描かれます。このエピソードを読んでから、30巻表紙を見ると、えりなのこの表情、ソーマの背中に、また違ったものを感じ取ることができます。

 

 

チラシ裏のコーナー
キャラクターが背負う物語の密度はそのまま、作品の密度につながるよなぁ。いいお手本。

 

 

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