漫画感想/EAT-MAN THE MAIN DISH 6巻(吉富昭仁)





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これで完食!?
EAT-MANファン大納得のメインディッシュ

 

伝説の冒険屋ボルト・クランクの軌跡を描いた『EAT-MAN THE MAIN DISH』完結6巻が発売されました。ACT-27「BLOCK」からACT-33「NEXT」が収録されています。最終話なのに「NEXT」とは!?と思いましたが、それは読んでみてのお楽しみ。

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6巻冒頭、各々の目的をためバラバラに動いていたキャラクターたちが一堂に会し、物語は急速にその形を露わにしていきます。兄を探すサリー、少年ボルトを追うギルベラ、AIや合成人間たち、そしてボルトとテロメア。

彼らや読者は遺物(メメント)やゲートの謎を追っていたはずですが、そんなレベルの話ではありませんでした。正直、自分は本作『THE MAIN DISH』を、旧作『EAT-MAN』に比べるとスケールの小さな話だと思っていました。旧作のラストが過剰に好き過ぎるのに加えて思い出補正もあったでしょう。EAT-MANの新作が読めるという喜びはもちろんありつつも「前作みたいに完成度の高いオムニバスになっているわけでもなく、話が進まない長編だなぁ」という気持ちもありました。しかし、この6巻でそんな気持ちはすべて吹き飛びました。ここに着地するために、このメインディッシュを完食するために、綴れていた物語だったんですね、と。本当に、吉富先生すいません。最高です。最高のメインディッシュです。

読者の知らないボルトがいる。もしかして、吉富先生も知らなかったボルトかもしれない。ボルトはそういうやつです。誰も彼の事を知り尽くすことはできない。ボルト本人すらわからない。だから面白い。未来はわからない方が面白い。しかし、私たちはきっとまたどこかでボルトの冒険に触れる日がくるでしょう。またその日まで、腹を空かせて待っています。

 

チラシ裏のコーナー
吉富先生お疲れ様でした。ガオ時代からずっと追い続けてきてよかったと思える最高の結末でした。大きな流れの物語としては本当にこれ以上のものはないと思っています。だから、今後は一話完結形式でボルトのかっこいいところみたいですね。メインディッシュのあとに、デザートが必要ではないですか?




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