漫画感想/悪魔を憐れむ歌 1巻(梶本レイカ)

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昨年は『コオリオニ』で漫画ファンの心をわしづかみにした梶本レイカ先生。断筆宣言を乗り越え、ゴーゴーバンチで連載中の『悪魔を憐れむ歌』がついに単行本化しました。『悪魔を憐れむ歌』はレイカファンにはおなじみの道警が舞台、8年がかりの未解決事件「箱折犯」を巡って出会ってしまった2人を描く、スリルサスペンス作品です。1巻には、第1話から第3話、そして第0話が収録されています。

痛みや感情を呼び起こす濃厚な画風に加え、悪魔・ギガス写本など宗教的なギミックが多く、それが外連味溢れる演出につながっています。現代警察という現実的な舞台に、こういう演出をミックスさせているのは非常に効果的です。箱折犯がただの猟奇殺人ではないことを示唆し、まだ謎に包まれている、何かある、と読者に確信させるのに、必要な要素、流れがすべて詰まっています。漫画が、絵、台詞、構成などをすべて合わさった複合芸術だと改めて感じさせる作品です。

前作、コオリオニも素晴らしかったのですが、さらに洗練された構成、隙の無い作画、練りこまれたシナリオ、梶本レイカ先生が進化しているのを感じます。コミックバンチWebで0話~2話が現在公開されています。未読の方は、まずはこちらを読んでみて、もう後戻りできない梶本レイカワールドにどっぷりつかってみてはいかがでしょうか。

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