漫画感想/コオリオニ 上・下(梶本レイカ)

漫画好き必読、今年一番のヤバさ

最近、ツイッターなどで話題になっているので事前情報ゼロで買ってみました。横浜あおい書店の広いBL売り場から見つけた時はちょっと興奮しました。普段あまり読まないジャンルなのでワクワク。

 道警のエース・鬼戸 圭輔(きど けいすけ)の父親は鬼戸と同じ警察だった。父親は上司から命じられた汚職に歯向かったことで左遷され、それをきっかけに酒に溺れ母親への暴力を繰り返すようになる。自らの父親の不遇を目の当たりにしてきた鬼戸は父親の教え通りに「言われた通りのことだけをする」ことが人生だと思ってきた。全ての決断において周囲の期待に応えることを選んできた鬼戸。それさえ守れば自分は安泰だと信じていたにも関わらず、世間は彼を排除する方向で動き出す。潜入捜査の失敗後は以前にも増して汚れ仕事に手を染めるようになった鬼戸を警察は持て余していた。窮地に立たされていく鬼戸に、八敷(やしき)は自らが生きたいように生きることを説く。腐臭の満ちる組織が瓦解していく中で、鬼戸は最後の選択を迫られる。似たように見えて正反対に生きてきた二人の男で見せる魂のドラマ。 

 

ジャンルとしてはBLなのですが、その枠に収まらない非常に深い作品です。無駄のない息をつかせぬ展開、細やかな絵にこめられた感情、単行本2冊分を駆け抜けるように読みました。読後、キャラクターの感情を反芻し、痛みを感じ、すぐに2度目を読むことを躊躇してしまいました。とても衝撃的で、読後感が長く残り、繰り返し読むことが辛かったのです。ネタバレしたくないので内容については触れませんが、とにかくとてもインパクトがあり感情に大きな影響を与える作品です。BLジャンルではよくある系統なのかもしれませんが、初心者の私では溢れる感情を受け止めきれませんでした。

今年一番の短編作品になるかもしれません。漫画好きなら必読です。多くの人に読んでもらって、感想を聞きたい。このダメージを分かち合いたい作品です。

 

 

 

3 Comments
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