地下アイドルの給料、漫画原作ドラマの裏側
赤坂横槍が描く新たなアイドルストーリー
赤坂アカ×横槍メンゴタッグが芸能界の裏側を描く!『【推しの子】』2巻が発売されました。第十一話から二十話とスペシャル書下ろし漫画2ページを収録。
一直線にアイドルを目指すルビーと、父親の手掛かりを探すアクア。目的は違えど、その道は芸能界で交わる。高校生になり新たな出会いの中、ついにルビーはアイドルとして始動する?
いやぁ2巻もめちゃくちゃ面白かった!!しっかりとした目的を持った血の通ったキャラクター。テンポを崩さないようにネタも入れつつ、骨太のストーリー。あの『かぐや様』原作の赤坂先生だなぁ、って噛みしめながら読み進めています。芸能界の裏側の見せ方、ストーリーに取り込み方が非常に上手い。地下アイドルの給料、有名子役のその後、漫画がドラマ化する際の配役事情などなど、ゴシップ的に使ってしまいそうなネタをうまく物語に昇華させており、読者は物語に集中しながらに、芸能界事情を知った気になれます。もちろん現実の芸能界はもっといろいろあるのでしょうが、それを漫画上でうまく見せるのが原作者の腕の見せ所。
それにはもちろん、横槍先生の作画が必須ではあります。アクアの暗い部分とルビーの明るい部分をうまくかき分け、両方とも魅力的に表現されています。特に十七話では、下手な芝居と上手い芝居を描き分けて、かつ感動的な場面にしあげました。なかなかに難しい表現でしたが、ほんとかっこよかった。このシーンはかっこよく表現できないと、この後のかなの行動に説得力がなくなってしまう、とても大事なシーンでした。棒役者のメルトくんも憎めない感じにされていて、今後演技の基礎学んで再登場してほしい。
それにしても2巻のMVPは有馬かな!状況説明からドラマ出演、コミカルな顔芸まで大活躍でした。アクアにかまってくる感じがとてもかわいい。アクアにうまくコントロールされて使われていますが、3巻以降も活躍してほしいな~
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