漫画感想/龍と苺 9巻(柳本光晴)





 

『龍と苺』9巻発売しました。第78話「バッティング」から第87話「負けグセ」まで収録。表紙のレイアウトがじわじわ来ますね。竜王怖い。

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バッティングで勝てると将棋が指せるという謎ルールで、次戦の対戦相手道玄坂と練習する苺。事前練習からの対策が功を奏して勝つというのは、まあまあ納得できる展開。しかしいよいよ相手はA級棋士。山野辺竜王や伊鶴など、苺も勝てていない領域である。将棋界のシステムを読者に説明しつつ、駆け抜けてきた苺だが、さすがにこれ以上は、、と読者も思う展開に。それでもなんだかんだ勝ち続けてきたわけだから、もしかして、、と思わせてくれるのが本作の魅力である。

実力がオーラの大きさでわかるシステム便利。対局中も変化して、「あっ、この瞬間に逆転した!」みたいなのが可視化されてるのは嬉しい。道玄坂や古賀との対戦中、オーラのサイズを気にしながら読んでみると、どちらが優位なのかわかって面白いです。

第83話の冒頭は笑いました。教師との進路相談で、夢を語り高校進学を希望しない生徒が多い中、「普通行くでしょ」と高校進学する気満々の苺のギャップ。担任教師じゃなくても「おまえは将棋をやれよ!」とツッコむでしょう。こういう緩急のつけ方好き。急に挟まれる緩い学園生活のおかしみも本作の魅力です。

86話からの展開にも驚かされました。空き部屋で対局中の苺たちの中に、王将戦対局中のはずの斎藤二冠が圧倒的なオーラを携えて入室。なんと苺とさし始めてしまう、、。しかも苺は謎の棋士とさしている最中に、別の盤駒を用意して、、、。めちゃくちゃすぎる展開ですが、非常に熱くワクワクさせられました。この作品は、本当に予測できないことが起こるので、こういうのをもっともっと見せてほしい。苺にはもっと勝ち続けてほしいし、勝たなかったとしても、その先にあるものを見せてほしい。

 

 







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