エロコメ界の巨匠による至極の尻を見よ!!
2023年1月よりアニメ化の『あやかしトライアングル』最新11巻が発売されました。89話から97話まで収録。ジャンプ+では隠されている乳首も単行本でお楽しみください。
左手の行き先が危ない
真夏の海が過疎っている原因を探す一団。人を震えさせる妖”震々”に取り付かれる祭里。そして震える祭里の水着。それを見て興奮するすず。カゲメイにも取り付きそのボディを震えさせる。そもそもなんでカゲメイも水着なのか。エロコメのお約束というツッコミすら超えた先にある奇跡的な1話。(今に始まった話でもないが)妖のせいにすればなんでもできる発想は素晴らしい。ローターの妖とかじゃなくて、妖”震々”を採用するのも素晴らしい匠の技である。
その1エピソードも独立したエロコメ回にせず、すずに愛想を尽かせて別人格「幼心の君」が家出をする、という話につないでいるのは流石の手腕。大変な宿命を背負った花奏すずを客観的に説明してくれる存在。すずが欲望に忠実(エロい)のも1000年の反動だとか、エロコメに必要な設定を自然に良い話みたいに組み込めるのは、長い事エロコメを描き続けてきた歴が成せる技術でしょう。”幼心の君”=”かなで”?という新たな伏線も残しつつ、キャラクターの設定と感情を深める良いエピソードでした。
ラチカや律太のエピソードも、周りを固める話として好きです。律太の妄想、なんでアラビア水着?みたいなのなんだ笑。夢の世界だから仕方ない。律太が姉への不安と、祭里への憧れを持ったキャラとしてこれからも活躍しそうです。「律太が見てる」「いいよ。そのまま見てて律太♡」はヤバイ。2人に並々ならぬ感情を持っている覗き見プレイ要員として活躍してほしい。
ラブコメ・エロコメを描き続けてきた先生だからこそ描ける緻密なイラストと設定、物語。全ての要素が高クオリティで安心して読める作品です。
Pingback: 漫画感想/あやかしトライアングル 12巻(矢吹健太朗) | 棚傘's LOG
Pingback: 漫画感想/あやかしトライアングル 13巻(矢吹健太朗) | 棚傘's LOG