漫画感想/俺を好きなのはお前だけかよ 2巻(伊島ユウ・駱駝・ブリキ)





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ラノベ1巻を完全コミカライズ
ラブコメ群像劇の最先端がここにある!

 

ジャンプ+で連載中の『俺を好きなのはお前だけかよ』コミカライズ2巻が発売されました。2巻には、ラノベ1巻までのエピソードが収録されています。

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私が『俺を好きなのはお前だけかよ』と出会ったのは原作のラノベからになります。あの軽妙な文章と、見た目に反して二転三転する息をのむ展開の組み合わせにハマり、一気に読みました。特に1巻の完成度は本当に素晴らしく、伏線回収のために何度も読み返しました。何度読んでも新しい発見があり、ラノベでもこういうふうに作れるものだと感心しました。

そして、このコミカライズ版に至ります。まず1巻の最初から、ラノベと導入が違います。読者に見せる情報を変えることで読みやすく変更しました。小説のトリックの肝ともいえる部分を変更し読者に理解してもらいやすくする方に舵を取ったのは良い決断でしょう。コミカライズ2巻は、ラノベ1巻後半、いわいる解決篇にあたる部分です。前半の様々な台詞や行動が伏線となり、収束し物語を作り上げます。文章だけでは少しわかりにくかった部分も、コミカライズではうまく示唆できていてわかりやすいです。各々の思惑が絡み合う複雑な問題が一気に収束していく様は非常に爽快で、読んでいてスッキリします。細かいところまで頭を使わなくてもなんとなく理解できることは、漫画版のメリットですね。絵は偉い。

各キャラの本質ともいえる感情剥きだしの表情も改めて絵にされると、非常にしっくりくるものがあります。ジョーロやサンちゃんの鬼気迫る表情や、コスモスやヒマワリの凹みきった雰囲気、クールながらもすべてを把握しきっているパンジーの余裕のある表情、どれも魅力的で、ロジカルな物語に人間的な彩りを与えてくれます。

もともと完成度の高いラノベのコミカライズですが、要所を抑えてしっかり漫画表現に変換されています。ラノベよりわかりやすくなっており、ラノベ未読の方にはコミカライズ版をお勧めします。もちろんコミカライズ読んでからラノベも読んでほしいです。新しいラブコメ時代を切り開く作品、一緒にラブコメの最先端を体験しましょう!

 

 

 

 

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本作に限っては、本当にネタバレが許されないので、抽象的な話ばかりになって申し訳ない。でも本当に事前情報なしで読んで欲しい作品なので、こんなくだらない紹介記事読んでる暇があったらいますぐ本屋へGOだ!