漫画感想/衛府の七忍 6巻(山口貴由)

 

山口貴由先生が繰り広げる血腥いヒーローたちの時代劇『衛府の七人』6巻です。表紙は、誠を背負う優男沖田総司、色気がスゴイ。

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諏訪頼水の末路には感じ入るものがありました。彼はシグルイの伊良子清玄のリバースキャラクター、作者の山口先生流に言えば”同じ役者”です。彼の前世を思えば思うほどに、戦いの行方に無常なるものを感じます。しかし、彼は生きて仏門に下ることを選んだ、そのことに救いも感じました。

“七忍”の世界は、過酷で血腥い世界です。この世界を生きるキャラクターたちの生命力には驚かされ続けています。世界に屹立した個性は、生きたいという叫びの象徴です。自らの集落を守るために移民を恐れた民草、それを代表する若頭の名に”善”の文字が入っているのは、先生のユーモアなのかもしれません。民草の衝動行動を止めるゴンゾ、民草の感情を代表するババ様、そしてそれを知ってか知らぬか棟田の行動が最悪の結末を招くことになります。この流れは、本当に心が苦しくなりました。

そして血に飢えた壬生狼 沖田総司編が開幕します。幕末を駆けた豪鬼沖田がこの徳川の世に降り立ちます。七忍目?の鬼と対峙し、江戸時代を代表する剣客と出会います。「人間城ブロッケン」は不良漫画のノリだったので、うって変わって色気たっぷりの美形沖田が主人公なのは画面の彩が違って見えます。おそらくこれで7忍の紹介が終わるわけですし、今後の展開も非常に楽しみです。誰が七忍目になるのか、これからの七忍の活躍に目が離せません。

 

 

 

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